ホームの札幌は前節、敵地で清水と対戦して1-1のドロー。立ち上がりから持ち前のアグレッシブさを押し出して、ルーカス フェルナンデスの見事なボレーシュートで先制点を奪った。その後も攻勢を仕掛けたが、前半終盤に得たPKを失敗してから流れが一転。後半に清水が選手交代をしながら圧力を強めてきた中、GK菅野 孝憲が驚異的なセーブでチームを救い続けたが、最終的には守備陣が耐え切れず引き分けに終わってしまった。アウェイゲームでの勝点1はポジティブに捉えることもできるが、清水が主軸選手を複数負傷で欠いていたことを考えると評価の難しいところでもある。
23日のJリーグYBCルヴァンカップCグループ第1節は敵地で鳥栖と対戦して2-2のドロー。立ち上がりからタイトにプレスを仕掛けてきた鳥栖に対してうまくパスコースを作ることができず、オウンゴールで先制点を献上する苦しい展開を強いられたが、ハーフタイムの選手交代で巻き返して逆転に成功。最終的には同点とされたが、「前半の出来を見ればわれわれにとっては良い引き分けだった」というペトロヴィッチ監督の総評は的を射ていると言っていいだろう。
一方、広島の開幕戦はホームで鳥栖と対戦してスコアレスドロー。降雪の影響で試合開始時点もピッチにわずかな雪が残る状態となり、そこに手を焼いたのか前半から鳥栖にペースを握られてしまう。幾度か危ない場面を許してしまったものの、GK林 卓人や荒木 隼人を中心に粘り強いディフェンスを披露して得点は与えない。後半も我慢の時間帯は多かったが、勝点1を拾った。
そして23日のルヴァンカップでは徳島に敵地で3-0の快勝。24分に住吉 ジェラニレショーン、33分に永井 龍が決めて2点のリードを得ると、そのままペースを握り、後半に東 俊希が決めて勝負あり。公式戦2試合を終えて1勝1分と悪くない滑り出しとなっている。
さて、そんなチーム同士の激突だが、焦点となるのはホーム開幕戦に挑む札幌のアグレッシブさだろう。興梠 慎三、ガブリエル シャビエルという実力者を迎え入れて上位進出をもくろむ今季、ホーム初戦で勝利を挙げて勢いに乗りたいはず。そして、そのモチベーションの高いホームチーム相手に広島がどのように渡り合うのか。まだまだたくさんの雪が残る冬の札幌市内ではあるが、札幌ドームで繰り広げられる熱戦を堪能したい。
[ 文:斉藤 宏則 ]

