札幌は前節、敵地で神戸と対戦して0-1の敗戦。立ち上がりからボールを保持して好機を何度も作りながら得点に結びつけることができずにいると、前半に相手GKからのロングボール対応でミスが起きて失点。1点を追う状況になってからは選手交代を織り交ぜながら、より迫力を持ってゴールへ迫ったもののゴールは生まれず。攻め込みながらも追いつけないという悔しい負けとなってしまった。
今季の札幌は内容的には充実したパフォーマンスをしながらも、それを結果に結びつけられない試合が目立っているが、最近はより顕著になっている印象だ。直近5試合は1勝4敗で、負けた試合はすべて無得点。攻撃の形は作りながらもゴールネットを揺らせず、そのままタイムアップを迎える試合が多い。こうした得点力の部分は改善が難しい一方で、ちょっとしたきっかけで大きく流れが変わることもある。それだけに、なんとかその契機を作り出したいところである。
一方、9月末の北海道へと乗り込む広島は、水曜日にC大阪との第32節を消化している。そのC大阪戦は序盤から激しく攻守が入れ替わる展開となり、広島の特徴とも言えるハードワークが披露されていたが、後半立ち上がりに先制を許してしまう。そこからはアタッカーを立て続けに投入して反撃に出るもゴールは遠く、0-1で敗戦となってしまった。
最近の広島は順位が下のチームからはしっかりと勝点3を奪い、上位チームにはなかなか勝ち切れないという状況になっている。それだけに、同勝点の札幌との対峙でどのように勝点獲得につなげていくのか。今後を占う戦いになるとも言える。
さて、そんな両チームの対戦だが、焦点となりそうなのがミッドフィールドでの攻防だ。札幌はなかなか勝ち切れていないものの、中盤でテンポよくパスが動き、さらに後方の選手がボールを追い越していく動きを見せるなどアグレッシブな攻撃を展開することができている。対する広島はプレー強度を高めて、そうした相手の連動性を寸断することができるチーム。そのため、ぶつかり合いの局面は非常に見ごたえのあるものになりそうだ。
北海道内はいよいよ秋模様となってきているが、札幌ドーム内では熱のこもったゲームが演じられることだろう。試合は13時にキックオフされる。
[ 文:斉藤 宏則 ]

