ともに水曜日にJリーグYBCルヴァンカップを戦い、中2日という厳しいスケジュールで今節を迎える。ただ、水曜日の試合で鳥栖は先発11人すべてをリーグ戦から入れ替え、湘南も10人を入れ替えて戦っている。両者ともにターンオーバーを実施した。
ルヴァンカップで鳥栖は札幌とホームで対戦し、開始早々にオウンゴールで先制。その後も相手を攻め立て、次々と決定機を作り出したが、相手GKの好守もあり、前半は1点止まり。後半に修正を見せた札幌に逆転を許したが、藤原 悠汰のプロ初ゴールで同点に追いつき、なんとか勝点1をもぎ取った。
一方の湘南はホームで福岡と対戦。早い時間帯に山田 直輝の得点で先行すると、前半終了間際には杉岡 大暉が追加点。後半に入り福岡に1点を返されたが、終了間際に大橋 祐紀が勝負を決定づける3点目を奪った。湘南はこれが今季公式戦初勝利。勢いを持って今節に臨むことができるはずだ。
ともにリーグ開幕戦では勝利を挙げることができず、今節は今季初白星を懸けた戦いでもある。鳥栖のリーグ開幕戦は広島とのアウェイ戦で、序盤から巧みなパス回しを展開して広島を押し込んでいく。しかし、得点を奪うことができずに後半に折り返すと、修正を施した広島の前に展開が一変。自陣でのミスから決定機を与えてしまうなど不安定な部分も露呈したが、失点は許さずに勝点1を持ち帰った。湘南はホームに柏を迎えた。試合は前半に大岩 一貴が退場。後半に入るとPKを与えて先制を許し、さらに追加点を奪われて0-2での敗戦を喫した。
ともに攻守にアグレッシブなスタイルが持ち味なだけに、切り替えの速いスピーディーな展開になることが予想される。鳥栖は守備の局面でFWのラインを突破されたあとのオーガナイズに課題を見せている。湘南の良さであるスペースを突く動きを封じ込めるためにも、この点の修正は意識しておきたいところだ。一方の湘南は開幕戦で退場処分となった大岩が今節は出場停止。開幕早々にキャプテンを欠いて試合に臨むことになるが、ルヴァンカップでは今季初めて出場した選手たちが好パフォーマンスを見せているだけに、チームの総合力でうまくカバーしていきたい。
昨季の両者の対戦は鳥栖の1勝1分となったが、いずれの試合もきっ抗した内容を演じており、今回も1点を争う戦いになるだろう。リーグ戦でのシーズン初勝利はどのチームにとっても早い段階で手にしたいもの。特に鳥栖にとっては今季から川井 健太監督が新たに就任しているだけに、自信をつかむためにも是が非でも勝利したい。走力、球際の激しさをクラブの伝統として持つ両者。似通った長所で上回ったほうが勝利に近づくのは明白。今季リーグ戦初勝利を手にするのはどちらか。
[ 文:杉山 文宣 ]
