その柏戦は、加入後初先発したアンデルソン ロペスが開始5分に幸先よく先制点を奪うも、柏のハイラインの裏を徹底して狙った攻撃に苦しむ。ペースをつかめない中、24分にはエドゥアルドが致命的なパスミスを犯して同点ゴールを許すと、35分には直前のプレーで痛み、交代予定だった畠中 槙之輔がこの日2枚目の警告を受けて退場し、劣勢に追い込まれる。60分にはまたもエドゥアルド絡みのビルドアップのミスから逆転を許し、87分には岩田 智輝が一発退場。その後、トドメの1点を奪われ、通常の敗戦以上のダメージを負うゲームとなった。
今節は畠中と、CBでもボランチでもプレー可能な岩田の2人が出場停止。さらに柏戦の前半終盤にはマルコス ジュニオールが腿裏の違和感を訴えてピッチを退いており、今節の出場は難しそう。開幕2戦で先発した渡辺 皓太も柏戦はメンバー外とコンディションに不安を残し、まさに緊急事態の様相を呈している。
中2日で迎える今節は総力戦となる中、柏戦で出番がなかった松原 健は現状をこう認識する。
「柏戦はケガ人も出て難しい状況になったが、もう切り替えるしかない。僕たちは常に前に向かってやっていくだけ。(ミスのあったビルドアップは)初めて組む選手同士だったし、キャンプで練習できない期間もあった。そこは試合を追うごとに必ず良くなってくるので、悲観はしていない」 右SBが主戦場の松原だが、CBが非常に手薄なため、2020年以来となるCBでの出場の可能性もあるが、「僕は本当に試合に出たい。どのポジションで出てもいいよう、毎日準備しているつもり」とキッパリ。神戸の注意すべき選手について、2トップが予想される大迫 勇也と武藤 嘉紀の名前を挙げた上で、「タレント揃いだが、自分たちのサッカーを見せられるように準備していく」と前を向いた。
対する神戸も開幕3戦未勝利と苦しんでいる。2月26日のJ1第2節・福岡戦は決定的なチャンスを決め切れず、スコアレスドローに終わった。収穫は「(開幕から)2試合失点していた中でゼロに抑えたこと」(三浦 淳寛監督)。リーグ屈指の攻撃力を誇る横浜FM相手に、この堅守を継続しながら、チャンスを仕留め切れるかがテーマとなる。
また神戸には2019年の横浜FM優勝メンバーで、昨季までトリコロールの主力を担った扇原 貴宏が今季から在籍し、早くも凱旋試合を迎える。その横浜FMサポーターに愛された扇原が新たなユニフォームを纏い、日産スタジアムのピッチに立つかもこの試合の見どころの1つだろう。
[ 文:大林 洋平 ]

