AFCチャンピオンズリーグ(ACL)を戦う関係上、シーズン当初からハードな連戦に突入している神戸。名古屋との開幕戦以降、中3日を軸に浦和、福岡、横浜FM、広島との戦いを続けてきた。今節を終えれば再び中3日でACLプレーオフ・メルボルンV戦を控えており、選手のコンディションの見極めなど、三浦 淳寛監督にとって難しい舵取りが続いている。
さらにここへきてチームの軸の1人であり、開幕以降コンディションの良さを見せていた武藤 嘉紀の負傷離脱が判明。第10節・横浜FM戦で左足を痛め、前節・広島戦を欠場していたが、7日にクラブから左ひざ内側側副じん帯損傷で全治8~10週間と発表された。その広島戦では、今節でピッチに立てば日本復帰後初の古巣戦となる大迫 勇也も欠場しており、チームの重要なプレーヤーに離脱や出場への不透明感が出るという気がかりな側面が浮上している。
ただ、広島戦では主軸を担うことが期待されながら開幕から欠場が続いていた菊池 流帆が今季初出場を果たし、同じくGK飯倉 大樹も今季初出場。それぞれが着実なパフォーマンスを披露し、さらに小田 裕太郎や佐々木 大樹、リンコンら若手も先発起用に応える好パフォーマンスを見せるなど、チーム全体で盛り上げようという機運が見られるのは明るい材料だ。
広島戦では狙いどおりの形でゴールを奪って主導権を握るなど、勝利こそないものの内容面における前向きなポイントも多々ある。アンドレス イニエスタは広島戦後、「試合に勝てないと不安だったりすることはありますが、私たちとしては毎試合良くなっているという感覚を大事にして、金曜日に鹿島戦がありますし、来週の15日には今季の今後を占う重要な試合もあるので、自分たちを信じて戦っていく」と意欲的に述べた。
一方、アウェイに乗り込む鹿島はここまでリーグ戦3試合を戦い、2勝1敗と勝星を先行させている。開幕戦のG大阪戦で勝利したあと、前々節・川崎F戦は敗戦。2日のJリーグYBCルヴァンカップAグループ第2節でC大阪に0-1の敗戦を喫したものの、前節は強度の高い柏を相手に奮戦を続け、途中出場した荒木 遼太郎のゴールで撃破している。今季から指揮を執るレネ ヴァイラー監督の来日が遅れている中で、代わりにチームを預かる岩政 大樹コーチの下で鹿島らしさを磨きながら序盤戦に突入している状況だ。新監督の初陣は19日の第5節・湘南戦になる予定だと8日にクラブから発表されており、今節も岩政コーチが陣頭指揮を執る中で、前節で披露した粘り強さを継続させ、今季初の連勝に挑むことになる。
[ 文:小野 慶太 ]
