ただ、下を向くような内容ではなかったことも事実であり、リーグ屈指の力を誇る横浜FMと戦ったことで見えてきたものも大きい。進むべき道が間違っていないことも再確認できた。ハイテンポ、ハイインテンシティーのスタイルを目指しながらも、試合後に長友 佑都が振り返ったように、「ボールを持って落ち着かせる時間帯」を作ることで90分のマネジメントにメリハリをつけていきたい。
ここからホーム2連戦となるFC東京にとって、その初戦の神戸戦は連敗を避ける意味でも負けられない。上位争いに踏みとどまりながらチームのレベルアップを図れる状況にあることで、そのスピードも増していくはずだ。今季2試合目となるホームゲームで勝点3を積み上げたい。
そのための注目ポイントを挙げるとすれば、メンバー構成。中でも横浜FM戦で退場し、今節は出場停止となる松木 玖生の代役を誰が務めるか。いまのスタイルでは、インサイドハーフの運動量と切り替えの速さ、強度の高さはチームの生命線であるだけに、この試合でのキーマンになりそうだ。同じレフティーの三田 啓貴か、どこのポジションでもこなせる渡邊 凌磨か、献身性が持ち味の東 慶悟か。選択肢は多くあるだけに、アルベル監督の決断が気になる。それ以外のポジションでも、このあとまた中3日でゲームが控えていることを考えれば、入れ替えはあるかもしれない。
一方の神戸は監督交代が行われ、前節・京都戦がリュイス プラナグマ監督の初陣に。先制するまでは粘り強く戦えていたが、後半途中からは一気に雲行きが怪しくなり、3点を奪われての逆転負け。8試合を終えて勝利のない状況だ。リーグ屈指のタレント軍団が窮地に追い込まれていると言っていいだろう。まずは8試合で12失点の守備の立て直しと、そのために必要な切り替えの意識を徹底させることが大事な要素となりそうだ。
そんな神戸において明るい材料と言えば、先日加入が発表された橋本 拳人の存在。チーム練習にも合流したようで、ピッチに立つ準備は整っている様子だ。今節で“神戸デビュー”があるかもしれない。その舞台が、古巣・FC東京を相手にした味の素スタジアムでのゲームということもテンションを大きく上げる。
[ 文:須賀 大輔 ]
