そんな記念すべき一戦をホームチームとして戦うのがFC東京。今季から経営権を株式会社ミクシィが取得した首都クラブは、この一戦に向けて集客やプロモーションにかなりの力を入れており、都内主要駅に数多くの看板やポスターを設置し、一大イベントを存分にアピール。クラブの公式サイトではプレーバック企画を実施するなど、コロナ禍以降のスポーツイベントにおいて、最多観客数動員に向けて各方面で動いている。
今季から指揮を執るスペイン国籍のアルベル監督は、「新しい国立競技場で試合をすることも素晴らしいことだが、そのスタジアムが東京の中心地にあって、そこで試合ができることについては特殊だと思う」と話し、「FC東京は“東京”という名を背負っているわけで、この名前には付加価値があると思う。“東京”を背負っているがゆえにエンターテインメント性を表現する義務がある立ち位置にあると思っている」とスタジアムを訪れるファン・サポーターを楽しませるサッカーを披露することを約束した。
FC東京はリーグ戦9試合を戦い4勝3分2敗で6位につけている。直近3試合はすべてスコアレスドローに終わっているが、新チームの船出としては決して悪くない成績だ。この記念すべき一戦で勝利を飾り、再び上昇気流に乗っていきたいところである。
2月の開幕戦直後に負傷し、約2カ月戦列を離れていたレアンドロもこのタイミングでチームに復帰。2021年1月4日にこの国立競技場でのルヴァンカップ決勝で先制ゴールを決め、タイトル獲得に大きく貢献したブラジル国籍の司令塔は「やっとチームに合流できて、その最初に戻れる試合が国立であることはうれしく思っている」と意気込んでいる。
対して、アウェイチームとして国立競技場に乗り込んでくるのはG大阪だ。今季から片野坂 知宏監督が率いる大阪の雄はここまで2勝4分3敗で11位の成績。開幕直前に絶対的守護神の東口 順昭を、開幕直後にエースの宇佐美 貴史を大ケガで欠く苦しいチーム事情の中、総力戦で戦っている印象はあるが、イマイチ波に乗り切れていない印象だ。9試合で12得点と攻撃力が光る一方、13失点はリーグワースト3位の数字。この記念すべき一戦に向けて守備の立て直しが重要となる。
生まれ変わった国立競技場で、ここからまた新しい記憶を刻んでいくJリーグの“オープニングマッチ”は4月29日の19時キックオフだ。
[ 文:須賀 大輔 ]


