広島は先制点を許しているところを改善していきたい。前々節の磐田戦後にミヒャエル スキッベ監督は「ジュビロと対戦して勝てなかったことが残念な気持ちです。特に後半は速い展開から素晴らしいサッカーを展開できた」と試合を振り返っており、前節の清水戦後には「後半の出来から言えば、引き分けという結果は少し残念な気もしますが、前半を考えるとわれわれも引き分けという結果どおりのミスをしたと思っています」と振り返っている。
2試合とも後半に追い上げていったパフォーマンスは素晴らしいものだったが、先手をとられていることで勝利まで持っていけないでいる。今節は前半から高いパフォーマンスを発揮して先制点を取っていきたい。
柏も先制点を奪えるかどうかがここまでの勝敗に大きく関わっている。今季は第2節の横浜FM戦で逆転勝利を挙げているが、ほかの4つの勝利はすべて先行逃げ切りで、直近の3連敗は前半に失点を許していることで難しい試合展開を強いられている。前節の鳥栖戦後、試合を振り返ったネルシーニョ監督は「後半なかなか自分たちのペースでうまくゲームを進められなかったのは、前半の入りが非常に良くなく、そこを引きずってしまって立て続けにミスが続いてしまったからかなと。後半の内容については前半の延長線上にあるようなゲーム内容だったと見ています」とコメントしている。
柏も今節は前半に良い入りができるかが大事なポイントになってくるだろう。中3日の準備期間の中でどうメンバーを構成していくのかもはじめ、前半の入り方をまず注目していきたい。
今節から広島はクラブ創立30周年事業の一環として、リーグ戦のホームゲームにクラブの歴史を築き上げてきたレジェンドOBをゲストとして招くことになっている。本企画の第1弾は、選手として長年にわたって活躍し、監督としてもチームを三度の優勝に導いてきた、現・日本代表監督の森保 一氏だ。
森保監督の下で2015年にリーグ制覇を成し遂げてからもう6年が経過した。当時から在籍している選手は少なくなったとはいえ、青山 敏弘、林 卓人、柴﨑 晃誠、塩谷 司、柏 好文、佐々木 翔らは健在で、いまもチームの中心を担っている。そして、森保監督がクラブを離れたあとに加入した選手たち、大迫 敬介、荒木 隼人、藤井 智也、満田 誠らがチームに新たな力を加えている。今節もサンフレッチェファミリーみんなの力を合わせてクラブの歴史を紡いでいきたい。
[ 文:寺田 弘幸 ]