鳥栖のホームに乗り込んだ前節、C大阪は立ち上がりから圧力を掛けてきた相手に対し、守勢に回る。ただし、守備陣が粘り強く対応。失点はせずに試合を進めると、次第に攻撃に出る回数を増やし、押し返していく。後半も序盤は鳥栖の攻勢に遭うが、ここをしのぐと、途中出場のジェアン パトリッキとブルーノ メンデスが絡んでPKを獲得。これをブルーノ メンデスが決めて、チームとして3試合ぶりのゴールを奪った。その後、元チームメートの藤田 直之に強烈なミドルシュートを決められて勝利を手にすることはできなかったが、前々節の3失点から守備を立て直し、コンディションを上げている外国籍選手が結果を残したことは、今節にもつながる。
今季から就任した伊藤 彰監督の下、良い立ち位置を取ってボールを前に運ぶポジショナルプレーを導入している磐田に対し、どう連動したプレスを掛けて、ボールを奪うか。また、ボールを握る展開になれば、磐田は5バックでスペースを埋めてくる可能性が高い。遅攻になった際に、どう相手を崩してシュートまでつなげるかも、今節のC大阪のポイントになる。
一方、前節は鹿島とのアウェイ戦に臨んだ磐田は、首位チームの勢いを見せつけられる格好に。劇的な逆転勝ちを収めた前々節・名古屋戦からの連勝はならず、1-3で5試合ぶりの敗戦を喫した。そうした中で、磐田も途中出場のファビアン ゴンザレスにゴールが生まれたことは明るい材料。名古屋戦では大津 祐樹が途中出場から2点を奪うなど、攻撃陣がアピールを続けている。“かつての庭”に乗り込む形となる杉本 健勇にも、そろそろ今季初ゴールが欲しいところだ。
今節は互いに3連戦のラストであり、前節から中2日で迎える過密日程。磐田はこの2試合を同じ先発で戦い、C大阪も入れ替えは最小限にとどめているだけに、連戦を戦った選手たちの疲労蓄積も気になるところ。直近の試合でアピールした選手たちを含め、どのような先発が並ぶか、両指揮官の采配も試合の行方を左右するポイントになりそうだ。
現在、3勝5分3敗で9位のC大阪。ここから先、目標である3位以内を目指していくためには、今節の勝利が欠かせない。リーグ戦における今季ホーム初勝利をつかみ、3連戦を締めくくりたい。一方の磐田は、ここまで2勝5分4敗の15位。昇格チームとして健闘を見せていると言えるが、下位に沈まないためにもアウェイとはいえ勝利が欲しい。総力戦となる今節。まさにチーム力が問われる一戦で、笑顔で試合を終えるのは果たしてどちらか。
[ 文:小田 尚史 ]


