磐田戦では、CKに合わせてヘディングシュートを放ったアルトゥール カイキのゴールで先制したチームに、上田が追加点をもたらす。鈴木 優磨のスルーパスを受けて抜け出し、戻ってきたDFの前にグッと入り込んでシュートを流し込んだ。
試合は71分に1点差に迫られるイヤな展開になったが、78分に上田がグッと勝利を手繰り寄せる。ペナルティーアーク付近で相手を背負ってボールを受けると、DFと体をぶつけながらペナルティーエリアに入っていって左足を振り抜き、強烈なシュートをゴールネットに突き刺した。
「(自身の)2点目は失点の仕方も良くなかったし、試合の流れも良くなかったが、それを払しょくできるのもFWだと思うので、FWにできることをまた1つできたんじゃないかと思います」と試合後にコメントを残している上田には、今節もチームを勝利に導く得点が期待される。
一方の広島はジュニオール サントスが調子を上げてきている。4月23日のJリーグYBCルヴァンカップBグループ第5節・徳島戦で2得点1アシストの活躍を見せたブラジル国籍FWは、前節の柏戦でもペナルティーエリアの中でハイレベルなテクニックを披露してリーグ戦今季初得点をゲットした。
いよいよ背番号37から本領発揮の気配が漂い始めており、本人も「今までずっとチャンスがありながら取れていなかったので、非常に大きな意味をもたらすゴールだと思っていますし、もっともっと点を取らなきゃいけないので、次の試合もゴールを取れるように準備していきたいと思います」と意気揚々と話している。
加入したばかりのナッシム ベン カリファにも期待は集まる。前々節の清水戦でJリーグデビューを果たし、非凡なストライカーであることを示したスイス国籍FWは、ポストプレーやペナルティーエリアでの駆け引きなどを持ち味にしたタイプで、広島の攻撃の幅を広げるてくれる存在だ。タイプの違うFWがそろった中、ミヒャエル スキッベ監督がどう起用していくのかにも注目が集まる。
5月7日の14時にエディオンスタジアム広島でキックオフするこの一戦は、ゴールデンウィーク連戦の最終戦になる。前節6試合ぶりに敗れた広島はもう一度自分たちを見つめ直し、チームの力を結集して戦っていくはずだ。3得点を奪ってC大阪と磐田を破ってきた鹿島も、3連勝を成し遂げるべくすべての力をぶつけていくに違いない。
立ち上がりから激しい試合になることは間違いなさそうだ。好調なストライカーを抱えている両チームが、無得点で終わることも考えにくい。ゴール前での攻防が多い、最初から最後まで目を離すことのできないエキサイティングなゲームが展開されるはずだ。
[ 文:寺田 弘幸 ]