ホームのG大阪はもちろんだが、敵地に乗り込んでくる神戸にとってもこの試合での勝点3は不可欠になる。G大阪は前節、札幌と引き分けて勝点1をゲット。順位こそ13位に浮上したものの、5試合未勝利であり、混戦模様の下位グループに片足をつけているのは厳然たる事実である。神戸戦はイヤな流れを断ち切るべき場になるだろう。
一方の神戸は、リーグ戦では唯一勝利がなく、最下位に低迷。ただ、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)ではグループステージを首位通過。2勝2分の戦績を残しており、アジアの舞台を戦いながら、4月から指揮を執るロティーナ監督のスタイルをチームに落とし込んできた。ACLでの戦いぶりは今後に向けてポジティブな材料になるはずだ。
6試合ぶりの勝利を目指すG大阪の課題は、実に明確だ。札幌戦は両守護神の活躍によりスコアレスドローに終わったものの、シュート数だけを見れば札幌が19本を放ったのに対して、G大阪はわずかに7本。「札幌はシュートがしっかりと枠に飛んでいて、われわれのシュートはなかなか枠に飛んでいない」と片野坂 知宏監督が認めたように、低調な攻撃が続いている。そして公式戦4試合ノーゴールという結果は、決して決定力不足ではなく、“決定機不足”から生じていることも明らかだ。
前々節・FC東京戦と札幌戦ではレアンドロ ペレイラが2トップの一角で起用されたが、結果は無得点。パトリックは現状、後半の切り札として用いられているものの、パトリックは神戸に対して非常に相性が良いだけに、指揮官にとって頭の悩ませどころになるだろう。
神戸にとって、G大阪戦は巻き返しの一歩となる。ACLグループJ最終節・傑志戦では、左ひざの負傷で戦線離脱していた武藤 嘉紀がゴールをマーク。「武藤が今日このように試合に戻ってきてくれたこと。彼が自分たちにとってどれだけ大事かということを私たちは分かっています」とロティーナ監督も手放しで復帰を喜んだ。帰国後初戦はパナソニック スタジアム 吹田でのG大阪戦となるが、そこでは圧倒的な戦績を残している。2016年以降、5勝1敗。相性の良いスタジアムで今季初勝利を目指す。
ゴールに飢えるG大阪と、勝利に飢える神戸。下位同士の対戦だが、見どころは十分過ぎるほどにある。
[ 文:下薗 昌記 ]
