両者はJリーグYBCルヴァンカップで同組となり、早くも今季三度目の対戦。お互いにターンオーバーを採用してリーグ戦とは異なるメンツで戦っているが、ここまでは1勝1分と磐田に軍配が上がっている。磐田としては前回対戦のルヴァンカップDグループ第5節で劇的な勝利をつかみ取っているだけに、良いイメージを持ちながら試合に臨めるだろう。
ただ、直近のリーグ戦を振り返ると、前々節・鹿島戦と前節・C大阪戦で黒星。いずれも前半の2失点が大きく響く結果となっている。前半のゲーム運びには課題を残しており、「先に取られると崩れがちになってしまう。得点を取る力はあると思うので、そこで崩れないように失点を最小限に抑えていくことが必要」と伊藤 彰監督も指摘。ただ、あくまでも自陣に引いて失点のリスクを回避するのではなく、前線からのプレッシャーを強めながらアグレッシブに戦うことの重要性を強調している。いかに相手の攻撃を受けずに自分たちらしく積極的なゲーム運びを繰り広げられるか。ここが勝利に向けた最初の難関となるだろう。
そこを乗り越えられれば、この数試合で戦い方が洗練されてきた攻勢を強めるゲーム運びが生きてくる。その原動力となっているのが、直近の公式戦5試合で4発とようやく波に乗り始めているファビアン ゴンザレスだ。「最近は出場時間も多くなって試合のプレーリズムにもより慣れてきた。調子が上がってきていると感じている」と本人も好調ぶりを実感。攻撃のジョーカーでもある背番号29が勝点3獲得へのキーマンとなりそうだ。
対するFC東京も、前々節・福岡戦を今季ワーストの5失点で大敗し、前節・鳥栖戦は相手の鮮やかなFKでの一撃に沈み、シーズン初の連敗。6位と悪くない位置につけているだけに、上位勢に引き離されないためにもここが踏ん張りどころだ。
FC東京としては、3試合ぶりに無失点で抑えたい。森重 真人とエンリケ トレヴィザンに加えて、前節は長友 佑都も欠場。ディフェンスラインにケガ人が相次ぐ苦しいやり繰りを強いられている。その中で岡崎 慎が前節でリーグ戦今季初先発を飾り、CBの代役候補として期待されている。このチャンスをつかむ活躍を見せたいところだ。
後方に不安が残る状況だが、前線にはディエゴ オリヴェイラやレアンドロなど個人で試合の流れを変えられる選手がいる。彼らの破壊力にも期待したい。その1人でもあるアダイウトンは、出場すれば移籍後初めてヤマハスタジアム(磐田)に戻ってくることになる。FC東京のストロングポイントを抑えられるかも、磐田のDF陣に課せられるテーマになる。
今季三度目の対戦では、磐田が無敗を続けるか、FC東京がリベンジを果たすか。この一戦で再浮上のきっかけとなる勝利をつかみ、連敗に終止符を打つのはどちらのチームになるだろうか。
[ 文:森 亮太 ]
