柏は前節、ホームで浦和と対戦。「前半は相手のボランチに球を引き出され、そこから前向きにクサビを入れられる時間帯が続いた」とネルシーニョ監督が振り返ったように、中盤でパスの出し手を規制し切れない場面が目立った。しかし、ハーフタイムに「森 海渡と細谷 真大の2トップを横関係ではなく縦関係に変える」(ネルシーニョ監督)修正を加えたことで、プレスがハマって主導権を握る時間も増加。ただ、最後までゴールネットを揺らすことができず、スコアレスドローに終わった。
勝点3をつかみ取れなかったが、5試合ぶりにクリーンシートを達成できたことは収穫。劣勢の時間帯でも、FWからGKまですべての選手がハードワークを怠らなかった。選手たちも「勝点1を得たことにまず価値を見いだしたい」(キム スンギュ)、「去年だったらこういった試合を落としていたかもしれないし、今日の勝点1は大切なものだった」(上島 拓巳)と一定の手ごたえを示した。
今節は柏にとって1つの節目となる『柏レイソル創立30周年記念マッチ』で、試合前には照明を使用した光の演出『YELLOW SUNSHINE NIGHT』を実施。試合当日は黄色に光るケミカルライトが先着10,000名に配布されるとのことで、黄色く眩い光で包まれるスタジアムはチームの団結力を一層強めるに違いない。柏にこれまで関わったすべての人たちのためにも、勝利で飾りたい一戦だ。
一方のG大阪は前節、ホームで神戸と対戦。序盤からショートカウンターを発動するなど積極的な入りを見せると、前半途中に相手選手が退場処分を受けたこともあり、主導権を握った。その後は神戸の集中した守備に遭い、なかなかゴールマウスを割ることができなかったが、終盤にクォン ギョンウォンがこぼれ球を押し込んで先制に成功する。チームにとって4試合ぶりのゴールを挙げると、アディショナルタイムに途中出場のウェリントン シウバが追加点を挙げて、タイムアップ。6試合ぶりの勝利を収め、試合後の片野坂 知宏監督は「勝点3を取れたことが本当に良かった。選手を誇りに思う」と喜びのコメントを残した。
久しぶりの勝利はもちろん、チームにとって大きかったのは6試合ぶりに複数得点を挙げ、攻撃の停滞感を断ち切ったことだ。チームには実績のあるレアンドロ ペレイラやパトリック、若くエネルギー溢れる中村 仁郎や山見 大登など高いクオリティーを備えるアタッカーが控える。今節は彼らのゴールにも期待したい。
ちなみに、直近の三協フロンテア柏スタジアムでのこのカードは柏が3連勝中。今節も柏が勝利を収めるのか。それとも、G大阪が前節からの良い流れを生かし、負の流れを断ち切るのか。
[ 文:藤井 匠 ]
