14日の一般公開練習では、居残り練習で家長 昭博ら攻撃陣がシュートを繰り返していた。今季、リーグ戦では3得点を挙げた試合はない。1~3位まで勝点差1の中で競っている状況もあり、3位の川崎Fとしては後半戦に勢いをつける意味でも多くの得点をマークして勝利をつかみたいところ。札幌はいつものようにマンツーマン守備を敷いてくるはず。人を捕まえにきたところで、それをパスワークや個人技でいなして前進し、ゴールを量産したい。日本代表から戻った谷口 彰悟、山根 視来は疲労がたまっているだろうが、代表戦士としての違いも見せられるか。
札幌も、離脱していた選手が戻ってきている。負傷が癒えた興梠 慎三が天皇杯2回戦・桐蔭横浜大戦で120分プレーしたのに加えて、田中 駿汰も復帰して出場機会をうかがっている様子。U-21日本代表招集で中島 大嘉が不在となる中で、興梠らアタッカー陣の奮起はあるか。それに、敗退したもののルヴァンカップで好セーブを連発していたGK中野 小次郎の好守にも期待したい。菅野 孝憲、大谷 幸輝と経験あるGKが離脱しているが、2mの高身長を誇る俊英のプレーがポイントにもなりそうだ。
川崎Fの鬼木 達監督も、札幌のペトロヴィッチ監督も、ともに見る者を楽しませる攻撃的なサッカーが特徴だ。運動量豊富なアグレッシブな攻守、流麗なパスワークなど、築き上げてきたスタイルがある。2019年にはルヴァンカップ決勝で勝利するなど対戦成績としては川崎Fに分があるものの、2020年には等々力陸上競技場で札幌の戦いがハマって2-0と勝利したこともある。どちらが己のスタイルを出し切って勝点3を手繰り寄せられるか。
この試合は、チャナティップにゆかりのある両チームの対戦ということもあり、タイでも川崎Fの主導でパブリックビューイングが実施される予定だという。J1全試合が一斉開催の土曜夜、注目される一戦でどんなドラマが生まれるか。
[ 文:田中 直希 ]


