札幌の前節は敵地で川崎Fと対戦して2-5で敗戦。青木 亮太、荒野 拓馬の得点で先手をとりながら試合を進めたものの、後半中頃に2-2に追いつかれると、そこから一気に畳みかけられてしまい、86分以降に3失点。前年王者に対して終盤まではしっかりと渡り合えていただけに、最終スコアが3点差となってしまったのは非常に悔しいところだろう。内容的には3点差がつくほどのゲームではなかった。
ここ最近の札幌は流れが良くない。川崎F戦での敗戦によりリーグ戦は3連敗となってしまった上に、22日の天皇杯3回戦ではJ2の甲府に敗戦。JリーグYBCルヴァンカップもプレーオフステージで敗退となっており、この6月は黒星ばかりが目についてしまっている。加えて大量失点での敗戦も複数あり、なんとか早く立ち直りたい状況である。
一方、着実に気温が上昇してきた6月末の北海道に乗り込むG大阪の前節は、ホームで横浜FMに1-2で敗戦。開始早々にダワンが決めて幸先よく試合をスタートさせたものの、後半立ち上がりにペースを奪われると、一気に逆転を許してしまった。横浜FMのパスワークに対してアグレッシブな守備が一定の機能を見せていただけに、ホームゲームで勝点を奪えなかったのは悔やまれるところだ。
G大阪も22日に天皇杯3回戦を大分と戦っているが、こちらは3-1で勝利。前半こそ0-1で終えてしまったものの、後半立ち上がりに山見 大登の得点で追いつくと、その後はパトリックが2得点を奪って勝負を決めてみせた。大分で戦ったのち、天皇杯に続いて中3日でのアウェイ戦となるが、勝利しての連戦なだけに勢いを持って乗り込めることだろう。
そんな両チームの対戦であるが、どちらもリーグ戦は3連敗中とあって、まずは連敗をストップさせたいところ。双方がよりモチベーション高く挑む一戦となるはずである。後方から丁寧にパスをつなぐG大阪に対し、前方から積極的に守備を仕掛けるスタイルの札幌はよりハードにプレッシングを行うはず。そこでG大阪がうまく外して通り抜けることができれば主導権を掌握できるだろうし、札幌の守備がハマればショートカウンターから好機を幾度も演出できるはず。ただし、G大阪はリーグ屈指の守護神と呼べる東口 順昭が前節で負傷離脱から復帰しており、ゴール前の守備力は高まっている。
まずはボールを奪い合う攻防。そしてゴールを狙い合う攻防。互いにアグレッシブさを身上とするチーム同士の対戦は、あらゆる局面で熱を帯びるに違いない。
[ 文:斉藤 宏則 ]

