柏は前節、敵地で首位の横浜FMと対戦。公式戦5連勝中と勢いに乗っていただけに、勝利への期待も高まっていたが、実力差をまざまざと見せつけられてしまった。早い時間帯から主導権を握られると17分に先制点を献上し、2分後には自分たちのミスから追加点を許してしまう。最終的には4失点を喫し、横浜FMとの勝点差は『7』に開いて、順位も5位に転落。ネルシーニョ監督は試合後、「ロッカールームにいるような雰囲気のままピッチに入ってしまい、特に選手一人ひとりの戦う姿勢が足りなかった」とチームのパフォーマンスに苦言を呈した。
そんな苦しい90分を終えて迎える今節も、柏にとって非常に重要な一戦となる。2位・鹿島との勝点差は『4』で、敗れれば上位争いから後退してしまう。「強いチーム、上の順位で戦うチームというのは連敗しないチームだと思う。そういった意味でも、負けたあとの試合というところで、もう一度自分たちのやるべきところにフォーカスして次の試合に向かうことが大事になる」と話すのは武藤 雄樹。前節から良い意味で気持ちを切り替え、柏らしいサッカーを表現できるかがカギとなる。
そして、今節は守備の要である高橋 祐治が累積警告により出場停止。三丸 拡は「もちろん良い選手なので、彼がいないのは大きい」と話しながらも、「誰が出ても良いプレーができるようにみんな準備しているし、質の高い選手がそろっている。そういった意味では不安はないと思うし、違った特徴の選手が入ってくれば、また違う試合展開や内容になると思うので、逆に楽しみ」と自信をのぞかせる。高橋の替わりに出場する選手を含めたチームの総合力の高さを示して勝利をつかみたい。
アウェイに乗り込む鹿島は前節、敵地で名古屋と対戦。仲間 隼斗の加入後リーグ戦初ゴールで先制に成功したものの、後半に追いつかれて連勝とはならなかった。レネ ヴァイラー監督は「良い試合だったと思う」と話した一方で、「自分たちがあまり危険な状態ではないところで、後半にPKを取られてしまったあとは試合展開が厳しくなった」とコメント。今節は90分を通していかにゲームコントロールできるかがポイントになりそうだ。
注目選手は古巣対戦となる仲間。育成年代を柏で過ごし、昨季までの2年間トップチームでもプレーした彼にとっては特別な一戦になるだろう。仲間は天皇杯3回戦・大宮戦、前節・名古屋戦と公式戦2試合連続ゴールを決めており、状態は良好。鹿島へ移籍後、敵として初めて三協フロンテア柏スタジアムのピッチに立つが、思い出の地での好パフォーマンスに期待したい。
優勝戦線に踏みとどまるために重要な上位対決。前回対戦は鹿島が1-0で勝利を収めているが、今節はどちらが勝点3をつかみ取るだろうか。
[ 文:藤井 匠 ]
