FC東京は6月以降のリーグ戦3試合で勝利がない。中断明けとなった明治安田J1第17節・湘南戦を0-2で落とすと、前々節・鳥栖戦は0-5で大敗していた。そのイヤな流れを断ち切るべく、約1カ月ぶりにホームで戦った前節・福岡戦では勝利が欲しいところであったが、シーソーゲームの末、2-2のドローで決着。勝点3を逃してしまった。
ただ、後半の内容はポジティブな面が多く、ボールがピッチ上を広くスムーズに循環。ここ最近アンカーポジションで存在感を示している東 慶悟とレアンドロを中心に中央で時間とタメを作り、そこに多くの選手が連動して絡むことで攻撃が活性化し、2ゴールを奪えたことは明るい材料である。その一方で、失点が減らないことは課題として残る。シーズン序盤に見せていた堅守を取り戻すために、ポジション取りの修正やボールの失い方の見直しを図りたい。
天皇杯3回戦を含めた6月の連戦時は、固定したメンバーで戦ったことが悪い方向に転がってしまった部分も多く、フィジカルコンディションとメンタルコンディションの両面で課題が残った。その反省と改善をアルベル監督がどのように考え、メンバー選考をするか。それが今回の連戦ではカギを握るだろう。鳥栖戦で負傷交代した安部 柊斗に加え、福岡戦では中村 帆高もアクシデントに見舞われ、交代後の様子を見ればすぐの復帰は難しそう。メンバー外が続く選手たちの奮起にも期待したい。
また、この試合は『声出し応援運営検証対象試合』とされており、味の素スタジアムに2019シーズン以来となる青赤ファン・サポーターの声援が戻ってくる。待ちに待った瞬間、雰囲気の中で勝利を飾り、試合後も歓喜を分かち合いたい。
一方の札幌も苦しい戦いを強いられている。5月末から6月にかけて、第15節・柏戦(1●6)、第16節・神戸戦(1●4)、第17節・川崎F戦(2●5)と大量失点での敗戦が続くと、前々節・G大阪戦でこそ勝利したが、前節・京都戦は1-2で敗戦。今季初の連勝を逃した。
さらに京都戦では絶対的な守護神・菅野 孝憲が退場処分を受けており、今節は出場停止となる。大量失点での3連敗中も背番号1が不在だっただけに、この試合も守備面での不安は否めないだろう。
前回対戦は4月の第9節に行われ、スコアレスドローであった。この試合に象徴されるように、今季の両チームは勝ち切れそうな試合で勝ち切れないことが多く、思いどおりに勝点を積み上げられていない部分が共通点としてある。お互いに中位に位置する現状を抜け出し、上位戦線に顔を出していくためにも、勝点3が欲しい一戦だ。
[ 文:須賀 大輔 ]
