「コンディションについてはもちろん考慮していきますが、自分たちのチームがコンディションで劣っているとか、疲れて動けなくなっているわけではないと思っています。常に90分間、最後のほうになるとどんどんパフォーマンスが上がってきている状態にあるので、周りの人が心配しているほどの疲れはないと考えています」 ただ、ドイツ国籍監督は前節からメンバーを変更して臨むことを考えており、湘南戦を2日後に控えた8日の練習後に青山 敏弘の起用を決めていることを明かしている。
「次の試合で青山を中盤で使うことは決めています。彼にとってメモリアルな試合になるので、それをホームで迎えることは価値がある、意味のあることだと思っています。青山はすごく良い状態にあると思っていますし、すべてのことをポジティブに受け取っていて、次の試合に対してすごく良い準備もできています。なので、湘南戦はすごく良い試合ができると思います」 青山は6月29日の明治安田J1第15節・G大阪戦に出場。森﨑 和幸氏の記録に並び、広島で最も多くJ1の試合に出場した選手となっており、今節は新記録を樹立する試合になる。岡山県作陽高を卒業して2004年に広島に加入してから、今季で19年目のシーズン。“サンフレッチェファミリー”と苦楽をともにしながら戦ってきた背番号6は、節目のゲームでどんなプレーを見せてくれるだろうか。注目して見守っていきたい。
チームとしても今節は重要な試合になる。前節の横浜FM戦に敗れたため、今節は上位に食らいついていく意志を示したい一戦だ。5連勝中と得意にしているホームゲームで、躍動感のある攻守を展開したい。
湘南にとっても今節は大事な試合になる。前節のG大阪戦を1-0で勝利して、4試合負けなしと好調を維持。今節も勝点を積み上げて、残留争いから抜け出していきたいところだ。
湘南は4試合連続無失点と守備が安定している。G大阪戦後に山口 智監督が「守備は相変わらずみんなでつながって、距離感よく、どんな相手の攻撃にも耐えられるところを見せられたと思います」とコメントしているように、チーム全体でとてもよくオーガナイズされており、誰かに頼っているものではない。前節は谷 晃生が契約の関係で欠場となった中、J1デビューを果たした馬渡 洋樹が好セーブを連発。80分に杉岡 大暉が退場して数的不利になっても、最後まで集中してゴールを守り切ってみせた。
今節は杉岡が出場停止の中で迎える3連戦の3戦目。タフな一戦になるが、チーム一丸となって広島に向かっていく姿を見せていくに違いない。
[ 文:寺田 弘幸 ]