ホームでの戦いとなる鳥栖だが、コロナ禍に見舞われている。7月1日に選手2名が新型コロナウイルス感染症の陽性判定を受けると、4日には新たに選手5名とスタッフ1名が陽性判定。これを受けて、管轄の保健所から3日間の活動停止が言い渡された。そのため、6日に予定されていた明治安田J1第20節・川崎F戦が中止。チームは7日から活動を再開したが、同日、またしても選手2名が陽性判定を受けており、今節に向けた準備に少なくない影響が出ている。選手編成を含め、チーム全体のコンディションなど、試合当日まで川井 健太監督は頭を悩ませることになりそうだ。
対する柏は6日にホームで名古屋と対戦。開始早々にカウンターから失点を喫する苦しい立ち上がりになり、試合運びが難しくなってしまう。強固なブロック守備を敷きながらカウンターをちらつかせる名古屋に対して、最後までビハインドを挽回することができず、0-1で敗戦。柏はシーズン後半戦のスタートから3連敗となってしまった。
JリーグYBCルヴァンカップでも同組だった両者は今季すでに三度対戦。1勝1分1敗となっているが、リーグ戦での前回対戦は鳥栖が4得点を奪って大勝している。しかし、内容にスコアほどの差はなく、柏が前半に得た好機をしっかりとものにしていれば、どちらに転んでもおかしくない紙一重の試合だった。ただリーグ戦に限れば、このカードは鳥栖が5連勝中で6試合負けなしと相性の良さを誇る。5連勝中はすべての試合で鳥栖が複数得点を記録しており、鳥栖にとっては近年、FC東京と並んでお得意さまとなっている。
鳥栖は今節で勝てば柏との順位を入れ替えることができる。柏としては3連敗の間に3位以上との差が開いてしまったため、上位争いに踏みとどまるためにもこれ以上の停滞は避けたい。シーズン序盤の好スタートを無駄にしないためにも、チームの総力を結集させたい。
三丸 拡や高橋 祐治、小屋松 知哉と、かつて鳥栖でプレーした“太陽戦士”が多い。高橋と小屋松は今回メンバー入りすれば、柏加入後初の駅前不動産スタジアムでの試合となる。かつてクラブのために戦ってくれた2人との再会を楽しみにしている鳥栖サポーターも多いだろう。
コロナ禍に見舞われ、少なくない不安を抱える鳥栖が逆境をはね返すのか。それとも柏が難敵攻略を果たすのか。どちらが勝利への執念で上回ることができるか。気持ちの強さも問われる一戦になりそうだ。
[ 文:杉山 文宣 ]
