ともに3試合を終えて2分1敗で勝点2、得点数4、失点数5と、まったく同じ。前節は柏のホームで対戦した両者。62分に鳥栖がセットプレーから田代 雅也のゴールで先制も、終了間際に柏の升掛 友護が同点ゴールを奪い、引き分けに終わっている。鳥栖は前半から数多くのチャンスを作りながらも生かせなかったことが結果に大きく響いてしまった。
両者ともに明治安田J1とルヴァンカップを並行して戦う連戦の最中だが、この試合が5連戦の4試合目。ただ、前節からこの試合までの間隔に違いがある。直近のリーグ戦を土曜日に行った柏に対し、鳥栖は日曜日に試合をこなしている。「中2日と中3日では大きな違いがある」とはサッカー界でよく言われる言葉だ。この試合のあとに行われる週末のリーグ戦に向けてはともに中3日の準備期間があるため、柏はリーグ戦のメンバーをこの試合に投入することも十分に可能だろう。逆に鳥栖はターンオーバーを避けられない状況と言える。
そんな中で鳥栖は、ルヴァンカップですでに出場経験のある2種登録の福井 太智、楢原 慶輝、坂井 駿也が日曜日に行われた高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ2022 WEST第2節・静岡学園高戦に先発出場しており、川井 健太監督としてはメンバー構成に頭を悩ませることになるだろう。出場時間をある程度限定しながらリーグ戦のメンバーも起用するなど、勝利を目指しながら週末のリーグ戦を見据えたやり繰りが求められる。
3バックシステムからの可変式で、特に右サイドは流動的な攻めを展開する柏に対して、鳥栖はうまく人を捕まえることで守備から主導権を握りたいところ。逆に柏は試合間隔が1日多いアドバンテージを生かして、運動量や走力で上回ること。そして、先行する形で試合を優位に進めたいところだ。
鳥栖では藤原 悠汰や荒木 駿太。柏では升掛、真家 英嵩といった若いアタッカー陣の活躍が目立っている。勝利をするためには当然得点が必要で、若いアタッカー陣がゴールという結果でチームに活力を与えられるかどうかにも注目したい。勝ったほうがグループステージ突破の可能性を大きく高められる一方で、敗れれば突破は厳しい状況に追い込まれる。まさに生き残りを懸けたサバイバルマッチ。相手を蹴落とし、生き残るのは鳥栖か柏か。連戦だからこそ、気持ちの強さも問われる一戦だ。
[ 文:杉山 文宣 ]
