柏はリーグ前節、ホームで京都と対戦。相手の強烈なプレッシングが目立つ立ち上がりになると、13分に先制点を献上し、後半の早い時間帯に追加点を許す。終盤には途中出場の鵜木 郁哉、升掛 友護が気を吐いたが、最後まで得点を奪えず、今季初のリーグ戦連敗を喫した。アキレス腱を断裂したネルシーニョ監督に代わって指揮を執った井原 正巳ヘッドコーチは「ゲームを通してなかなかわれわれのやりたいサッカーをさせてもらえなかった。球際など闘う部分で今日は完敗だった」と唇を噛んだ。
その1週間後に行われたJリーグYBCルヴァンカップCグループ第5節・札幌戦でも先制を許すと、0-1のまま後半アディショナルタイムに。ここでも敗戦かと思った矢先、マテウス サヴィオがわずか2分間で2ゴールを挙げ、逆転に成功した。「簡単に言ったら『あれがサッカーなんだ』と。結果として勝てて良かった」と椎橋 慧也は安堵の言葉。リーグ連敗という良くないムード払しょくの助けとなったはずだ。
今節は鳥栖をホームに迎えるが、古巣対戦となる小屋松 知哉は「まずチームとして前半に失点しないことが大事だと思う。京都戦もそうだったが、京都や鳥栖のようなチームは点を取ると勢いを持ってゲームを進めてくる特徴があると思う」と話す。自分たちで主導権を握れればベストだが、相手に流れを明け渡してしまったとしても、後ろでしっかりと耐えることが肝要になる。そこから得点への糸口を探っていきたい。
一方の鳥栖はリーグ前節、ホームで清水と対戦。垣田 裕暉、堀米 勇輝にチャンスが生まれたものの、最後までゴールネットを揺らせず、スコアレスドローで終えた。川井 健太監督は「明確に1点、2点、3点と取るチャンスがあったと思うので、選手たちと楽しみながら改善していきたい」と試合後に得点力向上を誓っていた。
そして、ルヴァンカップCグループ第5節・京都戦では開始5分に福田 晃斗が先制点を挙げると、その後は岩崎 悠人、藤原 悠汰にもゴールが生まれ、3得点を挙げて快勝を収めた。京都の倍近い17本のシュートを放っており、川井監督は「今週、トレーニングで意識したことを選手たちはピッチで表現してくれたし、最後の最後まで1点を取り続けにいく姿勢は評価すべきものだった」とコメント。清水戦で得点力に陰りが見られたチームにとって大きな1勝となり、選手たちの自信にもつながったはずだ。
両チームはすでに今季のルヴァンカップで二度対戦しており、結果は柏の1勝1分。今節はどちらに勝利の女神がほほ笑むだろうか。
[ 文:藤井 匠 ]
