横浜FMは前節・鳥栖戦、仲川 輝人が獲得したPKをレオ セアラが決めて先制するも、直後に同点に追いつかれる。後半、セットプレーから一時逆転を許したものの、終盤に松原 健のクロスを途中出場の水沼 宏太がニアに飛び込んで、2-2の痛み分けとなった。
これで横浜FMは8戦負けなしとした一方、2戦連続ドローと6連勝の勢いは弱まりつつあり、中断期間を仕切り直しのタイミングとしたいところ。そして、その間には4大会ぶりにEAFF E-1 サッカー選手権を制した日本代表に7人が招集された。優勝を決めた27日の韓国戦には6人が先発。小池 龍太、畠中 槙之輔、岩田 智輝がフル出場し、水沼 宏太、西村 拓真、藤田 譲瑠チマが後半途中までプレーした。一方、残念だったのが途中出場した宮市 亮の右ひざの負傷。詳細は明らかになっていないが、今季復活を遂げた17番を欠くのはほぼ確実だろう。残りの6人も名古屋から横浜への移動がある中、どれだけリカバリーできるかがポイントとなる。
一方、日本代表組以外のメンバーは「素晴らしい練習をしてきた」(ケヴィン マスカット監督)。ただ、4人の新型コロナウイルス感染症の陽性者が出てしまい、すべてが順調だったわけではない。それでも、日本代表組以外のメンバーが今節のカギを握るのも確か。27日に30歳のアニバーサリーを迎えた仲川 輝人は言う。
「陽性者が出てしまったのは仕方ない。残ったメンバーで質高く、強度の高い練習をしてきた。みんなで切磋琢磨して、良い雰囲気を作り上げてきたので、代表組がいないからといって、チームの雰囲気は落ちることなく、むしろ上がっている。代表組が戻ってより一層良くなる」 この言葉はクラブの総意。代表組のコンディション面に不安は残るが、それを言い訳にするつもりはまったくない。
対する鹿島もコロナ禍が収まらない。7月は25日までに計5人の陽性者が出てしまい、チームビルディングに少なからず影響があった。6月以降、6試合負けなしではあるが、2勝と勝ち切れてもいない。特にチームトップスコアラーだった上田 綺世がベルギー1部のサークル・ブルージュに移籍して以降、攻守のバランスを欠き、3試合連続で引き分けに終わっている。鈴木 優磨、ディエゴ ピトゥカらタレントは豊富なだけに、課題のゲームコントロールを含め、この2週間でどう立て直すのか、レネ ヴァイラー監督の手腕に期待がかかる。
いずれにせよ激戦必至。「間違いなく言えるのは、エキサイティングで素晴らしい試合が見られることだ」。ケヴィン マスカット監督自らがこう約束する珠玉の一戦を大いに楽しんでもらいたい。
[ 文:大林 洋平 ]

