ホームチームは前節・京都戦で敗戦し、7日の天皇杯準々決勝・鹿島戦にも敗れるなど、公式戦の勝利から遠ざかっている。ただ、鹿島戦では扇原 貴宏が6月以来の公式戦出場を先発で飾り、菊池 流帆も途中出場で復帰し、京都戦で約6カ月ぶりに負傷離脱からの復帰を飾っていた藤本 憲明も先発でアイディアのあるプレーを披露した。吉田 孝行監督は「ケガから復帰した選手も出場できたし、良かった部分でもある」と心強さを感じたようだ。
復帰戦とは思えない機能的なプレーを見せた扇原は「ケガがあったり、サッカーができない時期があったり、自分の中ではしんどいシーズン。ただ、こうやって試合ができるようになり、しっかりとチームの結果に結びつけることが大事だと思っていた」と強い気持ちを持ってピッチに立っていたことを明かす。そして、「コンディションももっともっと上げていける。なんとかチームの力になりたいと思って練習だったり、今日の試合にも向かっていた。チームを少しでも良い方向にもっていけたら」と意気込みを口にする。
さらに、メンバーを大きく替えて臨んだ鹿島戦を見た武藤 嘉紀は、確かなパフォーマンスを見せたチームメートから大きな刺激を受けた様子。残留争いに強い気持ちで挑む覚悟を語った。
「リーグ戦であまりチャンスをもらえていなかった選手が鹿島を相手にこうやって素晴らしいサッカー、戦っている姿を見て、僕らも本当にやらないといけないと感じた。残り8試合、本当に総力戦だと思うので、全員でJ1残留を成し遂げないといけない」 アンドレス イニエスタや大迫 勇也の状態、また、誰かが戦列に戻ると別の選手が離脱する難しい局面にはあるが、鹿島戦を皮切りにチームはノエビアスタジアム神戸での連戦に突入している。サポーターのエールを背に強い気持ちで名古屋撃破に挑むことになる。
一方、アウェイチームはここまで勝点36を積み上げて10位につける。圧倒的な個人能力を有するマテウス カストロが前々節・G大阪戦で負傷交代し、5試合ぶりの敗戦となった中で迎えた前節・福岡戦。長谷川 健太監督は「(第26節・)磐田戦で勝ち、(前々節・)G大阪戦で負けたので、今日はしっかりと初めから戦う、ということで臨みました」と語ったように開始わずか2分で好機を得点につなげ、最終的に3-2で勝ち切った。開幕時は4バックで戦っていたが、現在は[3-4-2-1]のシステムが定着し、浦和に次いでリーグ2位タイとなる失点数の少なさを誇る。堅守をベースにいかに得点数を増やしていけるか、チームとして明確な課題と向き合いながら質的向上を図っている。
両者は今季、開幕戦で対戦。23分に稲垣 祥が先制ゴールを決め、51分にオウンゴールで加点した名古屋が優勢に試合を進め、神戸の反撃を退けて2-0での勝利を収めている。あれから両者ともに多くの戦いをこなしてきた中で迎える第2ラウンド。互いの強みがぶつかり合う激しいマッチアップに期待したい。
[ 文:小野 慶太 ]
