柏は開幕戦でG大阪と対戦。前半はボールを保持されながらも、「ミーティングでネルシーニョ監督がかなり強く言っていた」(立田 悠悟)プレスがハマって簡単に相手に前を向かせず、片山 瑛一の加入後初得点で先制に成功する。しかし、後半の立ち上がりから続けざまに2失点。後半アディショナルタイムに細谷 真大がPKを沈め、同点に持ち込んだものの、椎橋 慧也は「もったいない引き分けだった。上に行くためにはああいう試合で勝点3を取らないといけないと思った」と悔しさをにじませた。
選手たちが口にしたのが、素早く攻めるのか、それともしっかりボールをつないで時間を作るのか、メリハリをつける必要があるということ。今週水曜日の公開練習ではビルドアップの確認を実施し、ネルシーニョ監督がポジショニングや動き出しの部分を細かく指示する姿が見られた。「お互いの立ち位置を見る、タイミングを見るというところで、もっと積極的にポジショニングを変えながらプレーしてほしいのだろうと思った。しっかり共通認識を持ってできるように練習を積み重ねていくだけ」と片山は話す。
今節、柏にとってポイントとなるのは先制点を与えないこと。「自分たちが先に点を取られて前がかりにいかないといけなくなったところを、餌を撒いたように狙ってくるチーム」と立田は形容したが、FC東京との前回対戦では先制を許して以降、最終的に6失点を喫した苦い記憶がある。「前線のワイドにいる速く強い選手」(立田)に不用意なスペースを与えないためにも、先取点を奪って主導権を握りたい。「(FC東京は)すごく戦ってくるチームだと思うし、まずは戦う部分で上回っていきたい」と片山は意気込んだ。
対するFC東京は開幕戦で浦和と対戦。0-0で前半を終えると、ハーフタイムに安部 柊斗を投入してシステムを[4-2-1-3]に変更し、打開を図った。するとこれが奏功し、66分にはオウンゴール、74分には渡邊 凌磨が追加点を決めて2-0で勝利。アルベル監督は「後半はしっかりとボールを支配し、攻守の切り替えも良かった。あらゆるフェーズで支配できていたと思う」と後半の内容に手ごたえを示した。
アルベル監督体制2年目でチームの進化を狙うFC東京。昨季の中核選手たちが残留しつつ、鳥栖から小泉 慶、横浜FMから仲川 輝人を補強するなど、選手層は厚みを増した。また「得点シーンだけでなく、ほかにも惜しいシーンはあった。昨季よりもバージョンアップはしていると思うので、その回数を増やして得点を増やしていきたい」と前節終了後に安部が話したように、戦術も浸透。昨季以上の好成績、そしてタイトルを狙う上でも、アウェイで開幕連勝を成し遂げたい。
三協フロンテア柏スタジアムでのゲームは、直近の公式戦4試合でFC東京が勝利を収めている。今節はどちらに軍配が上がるだろうか。
[ 文:藤井 匠 ]
