柏は前節、敵地で清水と対戦。立ち上がりにCKから先制を許し、後半に入って攻勢を強めてもなかなかゴールをこじ開けられなかったが、後半アディショナルタイムに武藤 雄樹の3試合連続ゴールで追いついて、勝点1を獲得した。今季の柏は一度敗戦を喫するとズルズル連敗する傾向があっただけに、負の連鎖を断ち切れた意義は大きい。ネルシーニョ監督は「大事なことはこの先勝点を積んでいくことで、われわれが今日の試合で取った1ポイントはこれから戦いを進めていく上で重要な勝点になるだろう。われわれとしては残りの試合も同様に戦い、上位戦線に食い込んでいけるようにやっていきたい」と話した。
柏でいま最も勢いに乗っているのが武藤。前節は川口 尚紀が左サイドから供給したクロスを丁寧に頭で合わせて、決定力の高さを示した。負傷の影響もあり、リーグ前半戦の大部分を欠場したが、積み重ねた得点数はチーム2位タイの『6』。「自分の中でもゴールに対しての意欲、集中力は本当に良い状態にあると思っている。来たときに決められる自信も持っているし、ピッチに立ったときに決められる雰囲気を持ちながらやれている」(武藤)。当然ながら今節も彼のパフォーマンスが注目される。
「最近、立ち上がりの失点が増えているのは改善しなければいけない」と戸嶋 祥郎が話したように、柏は直近3試合で10分以内に得点を許している。まずは集中した入りを見せて、主導権を握りたい。加えて直近のFC東京とのホームゲーム3試合ではいずれも完封負けを喫しており、今節こそはネットを揺らしたいところ。前節復帰したマテウス サヴィオら攻撃陣の活躍に期待したい。
一方、アウェイに乗り込むFC東京は3週間前の明治安田J1第24節で清水と対戦。柔軟に立ち位置を入れ替えながらボールを運んで得点を狙ったが、後半に入って「警戒していたクロスから失点をしてしまい」(アルベル監督)、85分にとどめの一撃を食らった。3試合ぶりの黒星となり、木本 恭生は「足元、足元になり過ぎて裏へのボールがなかった。相手からすれば守りやすい感じだったと思う」と反省の言葉を残した。
アルベル監督体制1年目のFC東京は開幕4試合で3勝1敗とスタートダッシュに成功したものの、「良いときもあれば、今日みたいに良くないときもある」と清水戦後に安部 柊斗が話したように、安定して好成績を残すことができず、現在は中位に甘んじている。「土台を作りながら結果を出すことは難しいが、そこはみんなで挑戦しないといけない」(木本)。ラストスパートに向け、今節は結果に強くこだわって戦う姿勢を示す必要がある。
両チームともに再び上昇気流に乗るためにも勝利が欲しい一戦。前回対戦はスコアレスドローで終わっているが、今節はどんな展開が待ち受けているのか。
[ 文:藤井 匠 ]
