福岡は鹿島とのアウェイゲームを0-1で落とした。ルヴァンカップでの今季初黒星により、7試合続いていた公式戦の無敗記録が途切れたが、これをチームとしてどう受け止めるか。
長谷部 茂利監督は「小休止ではないが、公式戦の負けなしが途絶えたが、次のゲームで良い再スタートを切れるように」と、今節の準備をスタートする時点で選手に話した。選手もこれを受けて、鹿島戦の敗戦を良い方向につなげようと意識を向けている。
公式戦3試合連続得点中と好調な山岸 祐也が「これで崩れるようなチームではない。また気持ちを切り替えて全員で次の京都戦に向かいたい」と言えば、リーグ前節の横浜FC戦で好パフォーマンスを披露した金森 健志は、「京都戦がどれだけ大事なゲームになるのかは選手たちが一番分かっている。このままズルズルといってしまわないように、なんとしても勝ちに持っていきたい。公式戦での負けなしは途切れたが、リーグ戦ではまだ5試合負けなし、そのうち3つのホームゲームは全勝。そういうところに目を向けてポジティブな気持ちで臨みたい」と、鹿島戦での敗戦を反攻のエネルギーに変えようとしている。
一方の京都はリーグ前節・神戸戦を0-3で落とし、連勝が『3』で止まった。しかし、5日のルヴァンカップEグループ第3節・C大阪戦では4-0の快勝。曺 貴裁監督が「やりたいことでゴールが生まれて勝利を得たことは、今日の出場選手だけでなく、すべての選手に良い影響があると思う。それだけチーム力が上がったなという実感もある。この勝利を次の福岡戦につなげていきたい。慢心せずに、次へ向かいたい」と話すように、ルヴァンカップで得た勢いを今節のパワーに変えたいとしている。
選手の精神性が大事になりそうなゲームだが、ピッチ上での見どころは何か。福岡の長谷部監督は「早く攻めること、切り替えの早さはリーグで一番といっていいレベル」と評する京都に対して、終始受け身になることは避けたいとしている。「自分たちから仕掛けていく、そういう姿勢を見せていかないと相手の勢いに呑まれてしまう」と、相手ボールを奪いにいく能動的な守備と、連動性をベースにしたアグレッシブで多彩な攻撃を仕掛け、勝利への機会を手にすることが大事だと話している。相手の長所を消しながら、いかにして自分たちのストロングポイントを表現していくか。そのあたりの綱引きを楽しみたい。
注目選手は、“相性”から2人をチョイス。福岡は山岸だ。昨季の京都戦では2試合で1ゴールずつを挙げて2連勝の立役者に。3試合連続ゴール中で好調な状態であることも含めてのキーマン候補だ。京都はパトリック。リーグ戦6試合の出場で2ゴールを奪っている攻撃のけん引車は、G大阪に所属していた昨季の福岡戦で後半アディショナルタイムに劇的な決勝ゴールを記録。今回のベスト電器スタジアムでも重要な働きをしそうな予感が漂う。
[ 文:島田 徹 ]


