京都は前節、アウェイで福岡と対戦。56分にパトリックの今季3ゴール目で先制するが、そのあとに立て続けに失点してしまい、1-2で悔しい逆転負けとなった。今季は開幕から2連敗、3連勝、2連敗と浮き沈みのある流れとなっているが、試合内容に関しては、開幕戦以外は安定している。前節も敗れはしたが、先制後の試合運びを改善できていれば……という展開へは持ち込めており、自信を失う必要はないだろう。曺 貴裁監督は「ボールを持ったときの連係が悪ければピンチが訪れるが、そういうものを怖がって自分たちがやってきたものを捨ててしまうと良さは出ない。最後まで集中を切らさないことが大事になる」と話している。
注目選手はパトリックだ。昨季までG大阪で活躍していたブラジル国籍FWは、新天地でもその実力を遺憾なく発揮している。強じんなフィジカルで前線を支えて、得点数もチーム最多だ。古巣戦へ向けて「長い間お世話になったので、ちょっと特別な試合にはなりますが、それ以上は何もありません。良い試合をして、京都のサポーターに良いものを届けることが大事になります」(パトリック)とチームの勝利を強調するが、そのためには彼の活躍が欠かせない。
アウェイのG大阪は前節、川崎Fに2-0で勝利した。29分にCKからダワンがヘッドで叩き込んで先制すると、50分にはファン アラーノが見事なミドルシュートを決めている。これがリーグ戦での初勝利となり、今季から指揮を執るダニエル ポヤトス監督は「このサッカーでの信頼というものをつかみ取った」と好感触を口にしている。ファン アラーノが決めた得点も、彼にボールが渡るまでの過程を見ると、複数の選手が絡んでパスをつなぐ見事な流れだった。ここから自信と勝利を積み重ねて、上位への浮上を目指す。
注目選手は宇佐美 貴史。右足の負傷により離脱していたが、前節に途中出場して約1カ月ぶりにピッチに立った。「良い流れ、良い勢い、やってきたことが積み上がっていることをチーム全員が感じることができればいい」とリーグ戦初勝利の大切さを説明している。宇佐美は京都府長岡京市出身で、当時の府内の少年サッカーでいまなお語り継がれる伝説を残してきた選手だ。リーグ戦で生まれ故郷のクラブと対戦するのは10年ぶり。その舞台でチームの勝利につながるプレーを見せたいところだ。
両チームの昨季の対戦成績は、2戦2分。今季は3月にJリーグYBCルヴァンカップEグループ第1節で対戦しており、直近のリーグ戦から先発を総入れ替えして出場機会の少ない選手にチャンスを与えた京都を、公式戦初勝利を獲りにきたG大阪が下している。舞台は、その試合と同じサンガスタジアム by KYOCERA。試合当日は朝から強い雨が降る予報となっており、ピッチ状態も含めて、どのようなゲームとなるのか楽しみだ。
[ 文:雨堤 俊祐 ]

