今節から、リーグ後半戦がスタートする。湘南は開幕戦で鳥栖を5-1と粉砕。華々しいスタートを切って、残留争いを強いられた例年とは違うということを周囲に印象づけた。掲げている『5位以内』という目標を本気で目指せると感じさせた。
しかし、ここまでの戦績は2勝6分8敗。明治安田J1第12節・浦和戦が未消化とはいえ、最下位と勝点で並んで17位という結果になってしまっている。
引き分けの中には昨季のリーグチャンピオン・横浜FMを苦しめて1-1に持ち込んだゲームや、堅守の名古屋に2点差を追いついたゲームもあった。しかし、J1第10節・神戸戦(0●2)から流れは変わり、5連敗。さかのぼれば、4月1日のJ1第6節・G大阪戦(4○1)を最後に勝利がない。
「誰が見ても、思うような結果ではない」。小野瀬 康介はそう話すが、「積み上がっている部分はあります。まだシーズンは半分ある。今週から(後半戦が)始まりますけど、続けてやっていくことが大事。修正しなければいけない部分はたくさんありますけど、良いところは続けるという繰り返しは変わらない。監督を信じてやっていくだけです」と続けた。
すべてが悪いわけではなく、味方との連係面や戦術など蓄積されているものは確実にある。取り組んできたものに対して自信を持ち、課題に対しては失敗で終わらせず、真摯に向き合うしか現状を変える方法はない。
後半戦最初の相手は奇しくも、開幕戦で対戦した鳥栖だ。同じ相手に、同じように自信をつける一戦としたいが、「あのときとはウチも相手も別のチームになっていると思う。あらためて新しいチームとやる感覚」と小野瀬が語っていたように、そう簡単なゲームにはならないはずだ。
鳥栖は前半戦を終えて、6勝5分6敗で10位。前節・札幌戦(1△1)を終え、川井 健太監督は「ポジティブな要素を持って(シーズンを)折り返せる部分が多い」とここまでを総括した。今節も6試合負けなしの良い流れを継続させ、湘南にリベンジを果たし、後半戦に向けた起爆剤としたいところだろう。
また、湘南にとってこの試合でキーになるのが、開幕戦でハットトリックを挙げた大橋 祐紀だ。これまで燻っていた“未完の大器”は覚醒を予感させたが、J1第3節・川崎F戦で負傷。リハビリに約3カ月を費やしたが、先週末のJリーグYBCルヴァンカップBグループ第6節・川崎F戦で2ゴール。復帰後初得点を決めて完全復活を印象づけた。鳥栖は大橋のことを一層警戒してくるだろうが、その壁をさらに乗り越えて、勝利へと導けるか。
[ 文:舞野 隼大 ]
