再開初戦をホームで迎える浦和は、中断前最後の試合となった前節・C大阪戦のあとに、シーズン中としては異例の1週間のオフをとった。中断期間中の練習回数を減らしてでも、半年間で公式戦31試合を戦った疲労を少しでも取り除くことを選択したわけだ。
トレーニング再開日の前日には、過密日程の影響で先延ばしになっていた『AFCチャンピオンズリーグ2022祝勝会』が催された。パートナー企業や自治体等の関係者に謝意を表し、選手たちは気持ちを新たに切り替える。締めの挨拶を任された主将の酒井 宏樹は新たな決意を述べた。
「これを機にACLの優勝は一度封印して、新たなスタートを切っていきたいと思います。大原サッカー場の階段には歴代の写真がありますが、そこにパレードの写真があります。僕はパレードがしたいです。なので、後半戦でなにか成功を収めることができたら、県の方、市の方のお力添えをお願いします」 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)だけではなく、国内タイトルを獲るという表明だった。パレードを行うからには、やはりリーグタイトルが欲しい。首位・神戸との勝点差は『7』。残りの試合数を考えれば、十分、射程圏内に位置している。ただ同時に、これ以上離されてはいけないラインにいる。勝点差が2ケタにまでなると、現実味は大きく薄れてしまう。
さらに、今節で対戦する横浜FMは神戸と勝点1差の2位。神戸と同様に離されてはいけない相手だ。負ければ“ゲームオーバー”もちらつく、重要な一戦を迎えることになる。
そうした状況ではあるが、2日に行われた天皇杯ラウンド16・名古屋戦は内容も結果も芳しくなかった。心身ともにリフレッシュした選手たちだったが、逆に試合勘に問題を抱えているように映った。名古屋の強度に押されたまま0-3の敗戦を喫してしまったが、ポジティブな面を探せば、後半はいくらか出足が良くなっていた。調子が上向いた状態で今節を迎えることに期待したい。
また、中島 翔哉は早い段階からゲームに絡みそうな気配がある。彼をはじめとした新加入選手たちが起爆剤となることも期待したい。
一方、アウェイに乗り込む横浜FMもそれほど良い状態ではない。天皇杯3回戦で町田に敗北し、前節で川崎Fに敗れるなど3試合勝利なしで中断期間に入っていた。ただ、セルティック(スコットランド)、マンチェスター・シティ(イングランド)という海外の強豪と派手な打ち合いを演じて、攻撃サッカーを再確認。西村 拓真がケガから戻り、今後も負傷者が続々復帰予定。加藤 聖、ナム テヒを獲得するなど補強にも余念がない。首位奪還に向けて好発進を切るゲームにしたいところだ。
[ 文:沖永 雄一郎 ]
