横浜FMは、直近の明治安田J1第27節では磐田に0-1で敗れ、無得点での連敗に。ボールを握る時間が長かった中、シュート精度を欠き、終盤により前がかりとなったスキをカウンターで突かれて力尽きた。第32節・G大阪戦に続いて、残留争いの渦中にいる相手の守備を崩せず、まさかの今季初となる連敗。その結果、2位・川崎Fとの勝点差は『2』に縮まり、3年ぶりのリーグ制覇へ予断を許さない状況となった。
ただ、連敗したとはいえ、自力で優勝を決められる状況は変わっていない。今節は川崎Fの結果次第となるが、残り2試合を連勝すれば、自動的にシャーレにたどり着く。常に目の前の一戦と内に矢印を向けるケヴィン マスカット監督が珍しく順位表に言及した。
「どのチームも自分たちがいるポジションを目指している。現状を踏まえても、自分たちのポジションと代わってほしいと思うだろう。いまの状況は別にプレッシャーでもなんでもない。リーグ優勝の可能性がある中で試合ができるのは、自分たちはいま望むべきところにいるから。それを全員が分かった上で浦和戦に臨めるのは喜びでしかない」 横浜FMの大一番となる今節は、4万人を超える大観衆が日産スタジアムに詰めかける見通し。27日時点で当日の天気予報も快晴と出ており、最高のコンディションと雰囲気になるだろう。磐田戦で先発復帰した西村 拓真は言う。
「すごく楽しみな気持ちが強い。気持ちが盛り上がる試合が続いているが、そんなに気負うことなく、けど大一番ではあるとは思うので、そこのバランスをとりつつ、いろんなプレッシャーを感じながらもそれに応えてこそ。大一番であることは間違いないし、皆さんの期待があるのも重々承知している。でも、最後まで自分たちのサッカーを貫き、より成長するという考えの下でやっていきたい」 対する浦和は消化不良に終わった今季をどう締めくくるのかと同時に、来年早々に控えるACL決勝を視野に入れた一戦となる。テーマの1つとなるのが、直近の第27節・札幌戦でも顕在化した決定力。「ゴール期待値でリーグ2位につけるくらい、チャンスの数だけでなく質もあるが、決め切るところが欠けている」とはリカルド ロドリゲス監督。キャスパー ユンカーとブライアン リンセンの2トップをどう機能させるかが、課題解決の糸口となりそうだ。
[ 文:大林 洋平 ]

