その初戦をホームで迎えるFC東京は前節、国立競技場でのホームゲームで2位の神戸と対戦した。相手のミスに乗じて前半に先制する良い流れを作り出したが、そのあとに訪れた追加点のチャンスをことごとく逃すと、90+2分にPKから同点に追いつかれた。それでも、13分と表示されていたアディショナルタイムの中でアダイウトンのゴールによって勝ち越すも、終了直前に山口 蛍にボレーシュートを決められ、土壇場で勝点3を逃す結末を迎えた。
同じく後半アディショナルタイムにゴールを許して敗れた前々節・横浜FM戦を含め、優勝争いを繰り広げるトップ2に勝ち切れなかったチームには落胆の様子も見られるが、間違いなく手ごたえを得た部分もあり、決してネガティブな空気が流れているわけではない。だからこそ、好転につなげるためにも、味スタに戻って戦える今節での勝利は必須。勝ち切れなかった2試合の教訓を生かし、3試合ぶりの勝点3をつかみたい。
ピーター クラモフスキー監督は「福岡は明確な戦い方があって良いチームだと思っている。堅い守備を崩して得点を奪うために、自分たちのすべてを出し切りたい」と意気込みを語り、「同じ相手との3連戦は独特な状況だと思うけど、一試合一試合で勝点3を取ることが大事」と展望した。
対して福岡は、6月末の明治安田J1第19節・C大阪戦から5連勝を飾ったが、前々節・新潟戦と前節・京都戦は完封負けを喫し、足踏み状態となっている。その中で、8月30日に行われた天皇杯準々決勝では湘南を3-1で下し、クラブ史上初のベスト4進出を達成した。FC東京との3連戦で、勢いをさらに大きくできるか。今節とルヴァンカップ準々決勝第1戦はアウェイゲームとなるが、総力戦で臨み、すべてのコンペティションで結果を残したいところである。
2021年以降、公式戦における両者の対戦は福岡の4勝3分。5月に行われた前回対戦も、福岡が1-0で接戦を制している。しかし、そこからFC東京は監督が交代。いまはピーター クラモフスキー監督が指揮を執っており、相性が当てはまらない部分も大いにあるだろう。ルヴァンカップ準々決勝を前にリーグ戦での対決を制し、メンタル的に優位に立つのはどちらのチームだろうか。
[ 文:須賀 大輔 ]
