福岡は第1節の湘南戦を1-3で落としているが、リーグ戦でも明治安田J1第1節・磐田戦(1△1)、第2節・神戸戦(0△0)と2試合連続ドローで、今季公式戦でいまだに勝利がない状況。リーグ戦で8位以内、ルヴァンカップでベスト4以上という今季のチーム目標に向け、初勝利で勢いをつけたいところだ。
FC東京は今節が今季2試合目の公式戦となる。川崎Fとのリーグ開幕戦を0-1で落としたあと、トップチームの複数の選手やスタッフが新型コロナウイルス感染症の陽性判定を受けたことに伴いチームが活動停止となったため、ルヴァンカップ第1節・磐田戦とJ1第2節・名古屋戦の2試合が中止となった。選手のコンディション、アルベル新監督の戦術浸透度を含めてチームフィットがおそらくは不十分な状態で臨むことになる今節の内容と結果が、今後のチーム作りや戦いに及ぼす影響は大きくなるはずだ。
福岡は昨季と同様にリーグ戦とルヴァンカップのメンバーをターンオーバーして臨むと予想されるので、第1節の湘南戦をベースとしたメンバー選考になるだろう。リーグ戦とはメンバーが異なっても堅守の継続と攻撃力アップという今季のチームテーマに沿った戦いは変わらない。その意味で、湘南戦で3失点したことは堅守を戦いのベースとするチームにとっては大きな反省点であり、その修正をしっかりと図れるかどうかが今節の見どころの1つとなる。
長谷部 茂利監督は今季1試合しか戦っていないFC東京の情報収集が不十分な中で、新潟を指揮していたときのアルベル監督の采配と志向も含めて「ボールを握っての攻撃的なサッカー。上手な選手を集めて上手にプレーする。ポジショナルサッカーというところも前面に出す印象」とFC東京の戦い方を予想・分析しており、やはり守備の出来が福岡にとっての勝負のポイントになると言える。
一方のFC東京は2月18日の川崎F戦以来のゲームということで、どんなメンバーで臨んでくるのかも予想しづらい状況。今節のあと、中3日でJ1第3節のC大阪戦が控えており、そこも踏まえてアルベル監督がどんな陣容でゲームに入ってくるのか。サポーターにとっては、メンバー選考そのものがゲームの見どころの1つになりそうだ。
川崎F戦で先発し、高いパフォーマンスから大きな話題となった高卒ルーキー・松木 玖生の出場はあるのか、そして川崎F戦を上回るプレーを見せてくれるのか。また、既存選手が昨季とは異なる“アルベル・スタイル”の中でどうやって個々の特性を発揮しながらチームとして機能していくのか、といったところも興味を引く点だろう。
勝負のポイントは福岡が堅守、FC東京が攻撃力というそれぞれの最大の特徴をいかに表現することができるかというところになるはずで、先に、あるいは持続的にその特徴を発揮したチームが主導権を握って試合を進め、今季初勝利を手にすることになると予想する。
[ 文:島田 徹 ]


