ホームのFC東京は、5月に2試合連続3ゴールを奪う充実の内容で6月の中断期間に突入したが、その6月は低迷。8日の天皇杯2回戦・富士大戦こそ勝利したものの、リーグ戦再開初戦となった18日の前々節・湘南戦で敗れると、22日の天皇杯3回戦ではJ2の長崎に対してベストメンバーと言える布陣で臨むも、延長戦までもつれた末に敗戦。タイトル獲得を目指していただけに、ダメージの残る結果となった。
さらに、そこから中3日で戦った前節・鳥栖戦は、短期間で二度の九州遠征という過酷な長距離移動の影響もあってか、0-5で大敗。元気であった前半のうちに作り出したチャンスを決め切れず、1点のビハインドで折り返すと、足が止まる選手が続出した後半は立て続けに失点を重ね、公式戦3連敗となってしまった。
仕切り直しとなるこのゲームは、何よりも勝つことが求められる。鳥栖戦後に2日間のオフを取り、心身ともにリフレッシュした状態で臨めることは確か。ホームで公式戦4試合ぶりの勝利を飾り、もう一度上位陣を追いかける態勢を整えたい。
ポルトガルへ飛び立った小川 諒也の抜けた左SBは日本代表の長友 佑都と若手有望株のバングーナガンデ 佳史扶が控えており、不安はなし。鳥栖戦の前半途中で負傷退場した安部 柊斗はリーグ戦全試合で先発出場し、出場時間はフィールドプレーヤーではチームトップ。そのダイナモが不在となれば痛手であることは間違いないが、中盤にはタレントがそろっており、万が一欠場となっても替わりにピッチに立つ選手の奮起に期待する。
5月の明治安田J1第11節では福岡にアウェイで1-5の完敗を喫しており、少なからずイヤなイメージが残っている選手もいるかもしれないが、だからこそ同じ相手に二度敗れることは許されない。自分たちのミスからバランスを崩してカウンターに沈んだ反省を生かし、今度はホームで福岡にやり返したい。
対して福岡は、そのFC東京戦で勝って以降は、ホームで横浜FMを下したのみと勝利から見放されており、ここ1カ月間、1分3敗と白星なしの状態が続いている。特にここ2試合は連続して3失点を喫しての敗戦であり、守備の不安定さが目に付く。良いときの福岡は安定した守備からのカウンターアタックが必勝パターンであるだけに、自分たちのスタイルをもう一度取り戻したい。
福岡にとってもリスタートを図りたい一戦であり、ここで3ポイントを積み上げられるかどうかは今後の戦いに向けてカギを握る。結果次第では降格圏にまで沈んでしまう可能性がある一方、勝てば中位に食い込んでいける状況。3連戦の初戦を取り、反撃の狼煙を上げたい。
[ 文:須賀 大輔 ]
