ニッパツ三ツ沢球技場で行われた前回対戦は、1-0でホームの横浜FCが勝利した。開幕から10試合未勝利だった横浜FCは、この試合で今季初めて5バックでの守備を採用。53分に3列目からゴール前に進入したユーリ ララが、近藤 友喜のアーリークロスを頭で合わせて横浜FCが先制に成功。その後は堅い守備ブロックを築き、新潟の反撃をはね返し続けて今季初勝利をつかんでいる。一方、新潟は今季ワーストの3連敗を喫した。
それから約4カ月半を経て、両チームの陣容が変化している。前半戦で7得点を挙げた新潟の伊藤 涼太郎、6得点を挙げた横浜FCは小川 航基が、今夏にそれぞれ海外へ移籍し、新潟は群馬から長倉 幹樹を獲得。今節は前回対戦とは異なる布陣で向き合うことになる。
各チームの状況を見ると、新潟はここ3試合勝ちなし。いずれも相手に先制を許すことで守備を固められる展開となった。明治安田J1第25節・鹿島戦は「今季一番堅かった」という声が選手から聞かれるほど強度の高い守備に押し込まれ、0-2で敗れた。しかし、前々節・浦和戦、前節・G大阪戦は1点ビハインドから1-1に追いつき、勝点1を得る粘り強さを見せている。
奏功しているのは、後半の交代策だ。浦和戦では小見 洋太、G大阪戦では三戸 舜介が途中出場からゴールを決めている。松橋 力蔵監督は「相手が疲れているからとかではなく、自分たちがやろうとしていることを90分通して、相手にスキがあれば狙っていくところがしっかり表現できている」とコメント。相手とのかみ合わせや戦況を見た上での、タイミングの良い選手起用が効いている形だ。ただ、理想は先制点を取り、自分たちが優位に立って試合を進めること。4試合ぶりの先制点を奪うために「リスクを負ってチャレンジしていきたい」と指揮官は意気込む。
好調の小見 洋太はアジア競技大会を戦っているU-22日本代表に参加しており、不在。しかし、ケガで離脱していた太田 修介は復帰しており、練習でも良いパフォーマンスを見せている。また、AFC U23アジア杯 カタール 2024予選を戦っていたU-22日本代表から戻った三戸の2試合連続得点に期待がかかる。
一方の横浜FCはここ2試合勝ちなし。第25節・横浜FM戦は先制されたものの、大量4得点で逆転勝利。続く前々節・名古屋戦は高井 和馬のゴールで同点に追いつき、1-1の引き分け。前節・柏戦は前半に2失点を喫したものの、後半から投入されたカプリーニを中心にチャンスを生み出す。しかし、反撃はマルセロ ヒアンの1点にとどまり、1-2で敗れた。
ボールを持つ新潟と、守ってカウンターを狙う横浜FCという展開が予想されるが、横浜FCの堅守からのカウンターと、得点の約4割を占めるセットプレーは新潟にとって警戒したいポイントだ。
どちらのチームも相手に先制を許して試合を難しくし、下位に沈んでいる。先制点は今節も重要になりそうだ。
[ 文:野本 桂子 ]

