ホームで迎え撃つ京都は前節、アウェイで浦和と対戦。序盤は積極的に前からプレスを掛けて、攻撃では左サイドを中心にパスをつなぐなどペースをつかんだが、シュートまで持ち込む場面が少なくハーフタイムへ。後半はペースを握られる中で何度もピンチを迎えたが、GKク ソンユンの好守や相手の決定力不足などにも助けられて、スコアレスドローとなった。曺 貴裁監督は「まだまだ課題が残りますが、いまの時点では精一杯の力を出したんじゃないかなと思います」と一定の評価を下している。
アウェイへ乗り込む広島は前節、ホームで神戸との上位対決を迎えた。開始早々の7分に、中野 就斗が上げたクロスを大外で受けた志知 孝明が左足で豪快に蹴り込み、先制点を挙げる。右ウイングバックのアシストで左ウイングバックがゴールを決めるという、広島の両サイドの攻撃性能が存分に発揮された得点だった。31分には満田 誠のクロスを加藤 陸次樹がヘッドで決めて追加点。夏に加入した加藤にとっては、広島での2ゴール目となった。そのまま2-0で広島が勝利し、首位チームから勝点3を獲得。ミヒャエル スキッベ監督も「チーム全体が素晴らしい試合をしたと思っていますし、監督としても非常に満足できる試合でした」と称賛している。
両者の前回対戦は6月4日の第16節。ホームの広島が茶島 雄介の2得点に加え、日本代表に初選出されたばかりだった川村 拓夢が長い距離をドリブルで突き進んで決めたダメ押し点により、3-1で勝利している。京都は豊川 雄太が一度は同点に追いつくゴールを決めたが、悔しさの残る敗戦となった。
京都と広島は昨季から天皇杯も含めて四度対戦しており、広島が3勝1分と勝ち越している。8月以降の6試合で勝点13を積み上げている広島としては、相性の良い相手を今節も下して、上位追撃の勢いを緩めたくないところ。京都としては昨季から勝てていない相手に今度こそ土をつけて、チームや個人の成長を結果で示すことが目標となる。
注目したいのは攻撃陣と守備陣のマッチアップだ。京都は原 大智が今夏の加入以降に4ゴールを決めるなど好調で、新たな得点源となっている。それを迎え撃つ広島の3バックは、前節で得点ランキングトップの大迫 勇也らを抑え込んで完封するなど、非常に充実している。また、広島はドウグラス ヴィエイラやピエロス ソティリウといった外国籍FWのほか、夏に加入した加藤やマルコス ジュニオールがチームに適応しており、攻撃陣も強力だ。そこに志知と中野の両サイド、ボランチへポジションを下げて活躍する満田の存在も厚みを加えている。それに対して京都は、広島から期限付き移籍で在籍しているイヨハ 理 ヘンリーが契約により出場できない。ここ数試合で優れたパフォーマンスを見せていただけに欠場は残念だが、チームとして前線からのハイプレスを敢行して、相手の自由を奪いたいところだ。
試合は19時キックオフ。陽が落ちたあとは秋を感じられるなど季節が移ろいゆく中で、見ごたえあるゲームが期待される。
[ 文:雨堤 俊祐 ]

