AFCチャンピオンズリーグ(ACL)のグループステージで4連勝と結果を残している川崎Fだが、リーグ戦の直近3試合を見ると1勝1分1敗。優勝の可能性はなくなっているものの、「最後まで、1つでも順位を上げたい」と鬼木 達監督が語るように、一戦必勝の姿勢は崩していない。
ACLではパトゥムユナイテッドに対して4-2で2連勝。10月の天皇杯準決勝・福岡戦でも、明治安田J1第30節・福岡戦でも4-2だった。複数得点を奪えていることは前向きに捉えられるが、無失点試合が5試合ないという事実も残っている。火曜日に行われたパトゥムユナイテッド戦では、同点ゴールを二度も許してしまった。「ミスが続くなど、緩さが出てしまった」(鬼木監督)ことは全員が反省している部分。山根 視来は練習から緩みを見せずに取り組むことの重要性を語っていた。誰が出ても、この京都戦は試合開始からアグレッシブな攻守を見せようと意識高く臨むはずだ。
そして、その姿勢は京都が目指しているものでもある。曺 貴裁監督の下でプレーした経験がある山根も、「間違いなく、チームのアイデンティティーとして『攻守にアグレッシブに』というのはやっていると思う」と話す。京都は3連敗中だが、すべてが1点差。前節・新潟戦については「最初のピンチのセットプレーでやられて、守り切られた」と曺 貴裁監督は振り返っていた。「選手は用意したことをやってくれた」としつつ、指揮官は「奪ったボールのミステイクや、少しイージーなボールロストで相手のカウンターを食らった」と反省していた。川崎Fは奪われたあとのカウンタープレスが強烈であり、前節の課題を克服したい。
「3試合、自分たちが強くなれるきっかけがあるということで、次の川崎F戦に向かっていきたい」 曺 貴裁監督はそう言って今節へのモチベーションを上げている。前回対戦では終了間際に小林 悠にゴールを許して敗れているが、連敗を止めるためにも受け身になることなく勝点3を狙うはずだ。
川崎Fとしては、そうした京都の勢いを上回るほどの積極性を披露したい。先制点を奪えていることは前向きだが、一方でチーム全体としてスキを見せずに戦い抜くことも求められる。
副キャプテンの脇坂 泰斗は、次のように話していた。
「京都は残留を決められていない状態だし、立ち上がりから来るイメージでいる。自分たちはそれを受けるのではなく、ゴールを取りにいく姿勢を出していきたい。京都は毎試合、誰が出てくるか分からないような感じ。一人ひとりの特徴を頭に入れておかないといけない」 日曜にキックオフする今節は、互いのプライドがぶつかり合う試合になりそうだ。
[ 文:田中 直希 ]


