7勝8分18敗の横浜FCは、勝点を『29』としている。17位の柏との勝点差は『3』。つまり横浜FCが残留を決めるには、柏が名古屋に敗れ、なおかつこの試合で横浜FCが鹿島に勝利する必要がある。ただし、勝点が並ぶと得失点差での争いとなるが、現在横浜FCが『12』下回っており、これをひっくり返すには柏が大敗し、横浜FCが大勝しなければならない。今季、横浜FCは第25節で横浜FMから4得点を奪う攻撃力を見せている。それと同等、それ以上の多くの得点を奪いたいところだ。ここまで3得点のマルセロ ヒアンらFW陣のゴールに期待がかかる。
条件は厳しいが、残留争い直接対決を落とした前節・湘南戦後に四方田 修平監督は、「残り1試合、大事な最終戦が残っているので、横浜FCとしてのプライド、意地をしっかり持って、勝点3を目指してしっかり戦っていきたいと思います」と、この試合に向けてもう一度意識を高める。
迎え撃つ鹿島もプライドを問われる試合だ。上位進出を懸けて臨んだ第28節・横浜FM戦で敗れて以降、チームは勝利から遠ざかっている。ここ6試合で3分3敗、3得点とゴール欠乏症が深刻だ。
「最近は得点が取れていないですし、失点も多い中で、やっぱりまずは失点をしないことを大事にして、あとはチャレンジをどんどんしていって、ゴールをどん欲に狙っていくことが必要だと思います」 そう述べるのは、日本代表にも選出され、この1年でも成長が著しかった佐野 海舟。「勝てていない状況が続いているので、最後は必ず勝って終わりたい」と、最終節への意気込みを見せた。これがホーム最終戦となる鹿島は、ここ3試合、ホームゲームで勝てていない。この1年を支えてくれたサポーターに応えるためにも、最後の試合を勝利で終えたいところだ。
前回対戦は3月の第3節という早い段階だった。そのときの鹿島は[4-3-3]の陣形をとり、横浜FCもいまとは違う[4-2-3-1]が基本的な並びだった。そこから月日が流れ、鹿島は[4-4-2]の並びとなり、横浜FCは昨季と同じ[3-4-2-1]に選手の配置を戻している。前回は鹿島がロングボールを有効活用して3-1で勝利を挙げたが、お互いにシステムや戦い方が変わっており、あまり参考にならないかもしれない。横浜FCの前線にも188cmのマルセロ ヒアンがいるため、長いボールを蹴るだけでは蹴り返されたときにリスクが生じる。単純な試合とはならないはずだ。
両チームとも紆余曲折を経て迎える最終節である。この1年で積み上げられたものはそれぞれに違うだろうが、最後に悔いなく、積み上げたもののすべてを発揮する試合を期待したい。
[ 文:田中 滋 ]

