ここまでの成績を見ると、両チームとも2勝1分1敗。勝点7で並び、得失点差で新潟が7位、柏が8位につけている。昨季のリーグ戦はホーム、アウェイともに0-0で互角の戦いを演じた。
ホームの新潟は前節・東京V戦を2-2で引き分けた。開始早々に先制を許したものの、高木 善朗のCKから谷口 海斗のヘディングシュートで同点に追いつくと、途中出場・長倉 幹樹の今季初ゴールで追加点。逆転に成功したところまでは良かったが、90分にクロスから失点し、つかみかけた勝点3は『1』となった。
頂点を目指す今季、より勝負にこだわる中では痛い失点だったが、「内容はポジティブ」と松橋 力蔵監督は話す。新潟のビルドアップに対し、中を閉めて外回しを狙うような東京Vのプレッシャーは明治安田J1第2節・G大阪戦でも経験したが、その点は高木 善朗を中心に攻略する場面が見られた。松橋監督は「勝って僕らは大きく成長するかもしれないですけど、負けや失敗からしっかり学んだ中で、チームとしての懐を深くしていく。ガンバ戦を生かせた部分はあったとは思います」と振り返った。
今節で対戦する柏も、ハイプレスとコンパクトな距離感での守備に強みを持っている。そこをかいくぐってボールを前進させ、ゴールに向かうアイディアは必見だ。
注目は新潟の右SB藤原 奏哉と、柏の左サイドハーフ・マテウス サヴィオ。「誰が見ても攻撃のキーマン」と藤原もリスペクトするマテウス サヴィオとのマッチアップは、勝負のポイントになりそうだ。
また、U-23日本代表から戻ってきた小見 洋太もコンディションは万全。新潟では左サイドハーフで出場することが多い小見は、同じくU-23日本代表で柏の右SBを務める関根 大輝と対峙する可能性がある。パリ五輪世代のフレッシュな対決にも注目だ。
また今節、J1デビューの期待がかかるのは、新潟の大卒ルーキー・森 璃太。21日に新井 直人の広島への完全移籍が発表されたことで、新井と同じく両SBでプレーできる森にとってはメンバー入りのチャンスとなる。かつて新潟でSBとして活躍し、日本代表にもなった酒井 高徳(神戸)にあやかり、背番号24を背負う。特徴はスピードに乗った攻撃参加。「自分がどんな選手かをサポーターの皆さんに見てもらいたい」と意気込む。
柏は前節・名古屋戦に0-2で敗れ、今季初黒星。流れの中では堅守を誇るが、今季喫した3失点はいずれもセットプレーのこぼれ球から。今季セットプレーから好機を量産し、2得点につなげている新潟とのかみ合わせで、前節からの修正を示したい。
新潟にとってホーム開幕戦となった3月9日の前々節・名古屋戦は気温5.7℃で雪が降る中での試合となったが、30日の天気予報は曇のち晴れで、最高気温は14℃。前回よりはスタジアム観戦もしやすい気候だ。春休み中の学生や子どもたちに見てもらえる絶好の機会に、魅力的な試合を期待したい。
[ 文:野本 桂子 ]

