磐田は、第2節・川崎F戦で今季初白星を飾って以降、3連敗中。ただ、前節・鹿島戦はハンドによって与えたPKでの1失点に泣く格好とはなったものの、内容面では明るい材料も。ジャーメイン 良と加入後初先発のマテウス ペイショットによる前線コンビが攻撃の起点を作り、数多くのチャンスを作れたことは収穫の1つだ。
もちろん、横内 昭展監督をはじめ、選手たちもチャンスを仕留め切れなかったことに課題意識を持っており、良い試合内容であっても結果を伴わせてこそではある。とはいえ、「開幕からの5試合の中でペナルティーエリア内に入った回数は一番多かった。これをずっと続けていければ得点はできると思うし、勝点を拾っていけると思う」(横内監督)と前を向いている。今節は良かった部分を継続しながら、「結果にこだわっていきたい」と意気込みを語るジャーメインやマテウス ペイショットら決めるべき選手が得点に結びつけていくことが求められる。
また、前節は鈴木 海音が今季初スタメンのチャンスをつかみ、J1デビュー戦で堂々たるパフォーマンスを見せたことも明るい話題だ。U-23日本代表に選出されてチームから離れていたものの、短い準備期間の中でビルドアップや守備での味方との連係、最終ラインの統率など、求められているタスクに適応し、やれることをピッチで証明した。そのパフォーマンスを横内監督も「代表に行く前から調子が上がってきて、その調子のまま代表戦(U-23ウクライナ代表戦)もすごく良かったですし、鹿島戦も好調ぶりをそのまま出してくれた」と高く評価している。ここまでクリーンシートがない中、完封に貢献することが背番号15のミッションになる。
対する新潟は、ここまで2勝2分1敗の7位と上々のスタートを切っている。前節・柏戦は序盤に先制を許し、苦しい展開を強いられたものの、今季初出場を飾った千葉 和彦が値千金のボレーシュートを沈め、粘り強く勝点1を獲得。直近2試合はドローに終わっているが、先制を許す展開の中でもボールをつなぐスタイルをブラさずに、勝点を積み重ねていける強さがある。
そんな特徴を持つアウェイチームとの対戦を前に、横内監督は「(新潟は)すごくボールを大事にして後ろからビルドアップしてくるチームで、われわれと共通する部分が多くある。チームとして戦ってくるので、チームとしてどう対応していけるかがすごく求められる」とポイントを語っている。
組織と組織がぶつかり合う激しい攻防の中で、組織を打ち破る“個”を輝かせる選手がどちらのチームに現れるか。磐田は4試合ぶり、新潟は3試合ぶりの勝利へ向けて、それがカギとなる。
[ 文:森 亮太 ]
