ホームの札幌は前節、ホームで名古屋に1-2で敗戦。立ち上がりから声援を受けてハードワークを発揮して主導権を握り、30分に馬場 晴也の得点で先制。後半に入っても積極的にプレーしたものの、55分にPKから得点を許す。その後も今季初勝利を目指して懸命にゴールを目指したが、終了間際に一発のロングフィードから失点を喫し、逆転負け。非常に悔しい負け方をしてしまった。
これにより5連敗となってしまった。順位も最下位のままで非常に苦しい状況が続いているが、名古屋戦ではゲームコントロール力に長けた宮澤 裕樹が負傷離脱から復帰し、巧みな配球とカバーリングでほかの選手の特徴を引き出す巧みなプレーを演じていた。戦績的には厳しい戦いを強いられているが、宮澤の復帰を含めてポジティブな要素を積み重ね、流れを変えていきたい。
一方、春先の札幌市内に乗り込むG大阪は前節、ホームで京都と対戦してスコアレスドロー。相手の積極的な守備にパスワークが阻まれる難しい展開を序盤から強いられたが、宇佐美 貴史、ウェルトン、ファン アラーノらが個の力を発揮し、好機を作り出していく。とりわけ後半は決定機が訪れるようになったが、残念ながらそれを決め切れなかった。しかし、うまくリズムチェンジをして、流れを呼び込んだことは好材料だろう。
G大阪はこの引き分けにより、開幕から5戦無敗と安定感のある戦いを見せている。3位のC大阪との勝点差は『3』だが、消化試合が1つ少ないことを踏まえると、上位に肉薄しているとも評することができる。昨季は良いリズムで戦いながらも、次第に相手に封じられ、バランスを崩してしまいがちな傾向があった。しかし、今季はそうした状況で慌てることなく、試合を進められている印象だ。各ポジションに落ち着いてボール保持ができる選手がそろい、いまのところは大崩れしそうな様子はない。
さて、そんなチーム同士の対戦だが、アウェイでもパスワークで攻め立てるであろうG大阪に対し、札幌のマンマーク気味の守備がどこまで通用するかが焦点となりそうだ。今季ここまでの札幌はマンマークの場面とスペースを消して守る場面との使い分けがうまくできておらず、そこでスキを生んでいるように見て取れる。逆に言えば、その部分が改善できれば調子を取り戻す可能性もある。
開幕から6戦未勝利の札幌と5戦無敗のG大阪。これまでの戦績に関係なく、真正面からぶつかり合う白熱した戦いが楽しめそうだ。
[ 文:斉藤 宏則 ]

