磐田は前節、松原 后の負傷で初先発のチャンスが回ってきた西久保 駿介が1ゴール1アシストの活躍を見せれば、マテウス ペイショットも待望の加入後初ゴールを含む2得点をマークし、京都を3-0で撃破。新たなヒーローの誕生によって、2019年以来5年ぶりのJ1での連勝をつかみ、11位まで順位を上げた。
横内 昭展監督は、今季初のクリーンシートを達成した前々節・新潟戦に続いて無失点に抑えられたことを何よりも評価している。
「京都戦はわれわれのミスも多くて、京都の強みを出させてしまったシーンは多かった。ただ、その後の攻撃から守備への切り替えのところで最後まであきらめずに、シュートを打たれてもコースを限定したり、最後体に当てたり、そこが大きかった」 ミスが起きても全員でカバーするという当たり前のことを徹底できたことが、無失点を続けられている大きな要因だ。特に前節は、上原 力也や松本 昌也といった中心選手が身を粉にしてプレーし、チームの好調ぶりを支えた。また、西久保やマテウス ペイショットといった前節の主役たちだけでなく、藤原 健介や鈴木 海音ら若手が躍動する良い流れもチームとして継続できている。この点は、名古屋戦でも継続したいポイントだ。
対する名古屋は、開幕3連敗とスタートこそつまずいたが、第4節での初勝利から3連勝を飾り、前節は福岡とスコアレスドローで4試合負けなし。着実に調子を上げている。全試合でシュート数では相手に上回られているものの、3失点で敗れた鹿島との開幕戦を除いて複数失点はなし。磐田の横内監督も「すごく堅いチーム」と評する、強みを発揮したゲーム展開に持ち込むことができている。
また、調子を上げている背景の1つには、負けなしが始まった第4節・柏戦でアンカーを置く布陣から昨季まで採用していた[3-4-2-1]に戻したことが挙げられる。
[4-2-3-1]を採用する磐田としてはどう戦うべきか。横内監督は、まずは1対1の攻防で負けないことを前提とし、「(陣形のかみ合わせで)ミスマッチは起きる。守備の局面でハッキリと1対1のマッチアップを作れるか。フリーにすると非常にクオリティーがあるチームなので、そこはうまく対応していきたい」と守備における警戒ポイントを話している。
一方で、攻撃になればそのミスマッチを逆手にとることが突破口にもなり得る。舵取り役を担う上原や「ボールに関わる回数を増やしたい。自分が良い形で関われればチームも良い流れで動く」と意気込む藤原といったボランチ、ギャップを利用する平川 怜や松本といったリンクマンが、チームの強みとなりつつあるマテウス ペイショットやジャーメイン 良といった前線にどのようにボールを届けられるか。磐田としては攻撃面で真価が問われる一戦になる。
[ 文:森 亮太 ]
