前々節・京都戦から中3日で迎えた前節は、7人を入れ替えて先発を構成。3-2で勝利を収めた京都戦のスターティングメンバーの多くが良いコンディションで今節に臨めることはプラス材料。しかも、神戸戦で今季リーグ戦初出場・初先発の田中 達也や10試合ぶり先発の金森 健志、今季二度目の先発で2023年に福岡へ復帰後リーグ戦で初のフル出場を果たした亀川 諒史らの好パフォーマンスを見た主軸が刺激を受けた可能性は高く、充実のメンタルでC大阪戦に臨めそうだ。
C大阪戦に向けて長谷部監督は「粘り強くやるしかない。神戸戦のように、シュート本数とペナルティーエリアに入られる回数を抑えることができれば、われわれらしい粘り強い戦いができるはず」とコメント。8試合負けなしを実現した前々節までと同様に、粘り強い守備でボールではなく試合の主導権を握るというスタイルに注力することで、負けなしという第2の好循環をすぐにスタートさせたい。
一方のC大阪は、今節で悪循環をなんとか断ち切りたいところ。明治安田J1第9節・名古屋戦から6試合未勝利が続いており、前節・町田戦を1-2で落として3連敗中だ。開幕8試合負けなしの好調時に四度あった無失点試合が、ここ6試合では一度もなく、複数失点を喫したゲームが4つ。町田戦後に小菊 昭雄監督が指摘しているように、特に攻撃から守備への切り替えでの質の低下が失点増に、また6試合未勝利の要因となっている。福岡が切り替えの早さを1つの武器とするチームなだけに、トランジションの出来は勝敗に大きく関わってきそうだ。
過去の同カードの対戦成績は、J1、J2リーグ戦とリーグカップを合わせてC大阪が22勝8分11敗と勝ち越している。ただ、昨季のリーグ戦では福岡が2勝。そのうち、J1第2節のベスト電器スタジアムでのゲームは前 寛之と金森のゴールで快勝を収めている。その前は累積警告で神戸戦は出場停止となり、2021年から続いていたJ1リーグ戦の連続出場記録が119試合で止まったが、「また新たな気持ちで、という思いになっている」と言い、神戸戦で久しぶりに存在感を発揮した金森も「神戸戦では強度の部分で充実感を覚えたし、まだまだできるとも思ったし、これから自分が活躍できるんだという自信も芽生えつつある」と、それぞれのリスタートに向けて良い状態。C大阪戦に良いイメージを持つ2人が、チームが新たな一歩を踏み出すための動力となるのか。
[ 文:島田 徹 ]


