前節の結果は対照的だった。札幌のホームに乗り込んだC大阪は、開始早々にレオ セアラのゴールで先制すると、加藤 陸次樹に今季3ゴール目、喜田 陽にJリーグ初ゴールが生まれ、前半だけで3得点。前半終了間際にCKから1失点こそ喫したが、後半に香川 真司の今季2点目でダメ押し。リーグ最多得点の相手のお株を奪う4得点で快勝と、最高の形で後半戦のスタートを切った。
一方、前節はホームに神戸を迎えた福岡は、22分にパスミスから先制点を献上すると、後半は武藤 嘉紀に2得点を許し、0-3で敗戦。前半は互角以上の内容で試合を進めながら、終わってみれば、神戸の決定力の高さ、力強さが浮き彫りとなる展開に。「ペナルティーエリアの手前と中でのプレーが非常に大事で、そこで相当上回られた印象」と、長谷部 茂利監督は試合を振り返った。
少し長いスパンで見た場合も、両チームの結果は対照的だ。第13節の京都戦以降、5勝1敗とハイペースで勝点を重ねているC大阪に対し、福岡は第11節のFC東京戦の勝利を最後に7試合勝ちがなく、直近はいずれも複数失点で4連敗中。一時は上位に顔を出していたが、現在は中位に順位を下げている。そうしたチーム状況を踏まえると、今節もC大阪優位の予想は立つが、福岡としても簡単に引き下がるわけにはいかない。現状を打破する勝点3を目指す。
C大阪の注目選手としては、古巣に挑む2人の選手を挙げたい。1人は昨季まで2年間、福岡でプレーしていたジョルディ クルークス。第2節での前回対戦時は良さを消されて輝くことはできなかったが、チームへのフィットが進み、自身のコンディションも向上した現在、桜の右サイドを力強く引っ張っている。前回以上にパワーアップした姿で迎える今節は、得点に関わるプレーで存在感を発揮したい。
もう1人は、2019年に福岡へ育成型期限付き移籍していた喜田。現在はプロ入り前に「憧れていた」香川とダブルボランチを形成。攻撃では視野の広さを生かした縦パスを武器に、守備でも高い危機察知能力を発揮して奮闘中。前節のプロ初ゴールは“スーペルゴラッソ”。いま勢いに乗っている選手だ。セカンドボールのバトルも1つのポイントになりそうな今節。中盤での幅広い活躍が期待される。
福岡の注目選手としては、今季加入し、昨季までジョルディ クルークスが務めていた右サイドでプレーしている紺野 和也を挙げたい。前節も得意のドリブルからチャンスを作るなど、個としては奮闘していた。前節の敗因に自身が挙げた「ゴール前のクオリティーの差」を少しでも埋めるべく、今節もその左足に期待がかかる。
目標のトップ3、さらにその上を目指すためにもホームで3連勝をもくろむC大阪と、アウェイで8試合ぶりの勝利を目指す福岡。置かれている状況こそ異なるが、勝点3に対する意欲は同じだ。金曜日の夜に集まる両チームのファン・サポーターを沸かせる熱戦を期待したい。
[ 文:小田 尚史 ]


