しかし、13日に行われたJリーグYBCルヴァンカップグループステージ第4節の結果を踏まえると、C大阪優位の見方も少し変わるかもしれない。
福岡はルヴァンカップDグループ第4節の磐田戦で2-1の勝利。逆転による勝点3の獲得であり、期待されながら加入後なかなかゴールを挙げられなかったルキアンが今季初得点となる同点ゴールをマーク。そしてリーグ戦で出番に恵まれなかった重廣 卓也が今季初ゴールで勝負を決め、クラブ生え抜きの若手・北島 祐二が2つのゴールに絡む、というポジティブな要素がそろう勝ちゲームとなった。
後者2人を含めた磐田戦の先発はリーグ戦での出場機会に恵まれない選手での構成となったが、彼らの奮闘の結果である3月19日の明治安田J1第5節・G大阪戦以来となる勝利は沈んでいたチームのムードを明るくし、リーグ戦で主軸としてプレーするチームメートへの大きな刺激となったはずで、今節の福岡はリーグ戦ここ5試合とはまた違った戦いを見せるのではないか。
一方のC大阪は、13日のルヴァンカップAグループ第4節で鹿島に1-3。グループステージ初の敗戦を喫したが、グループ首位の座はキープしており、17歳の北野 颯太がカップ戦における自身2つ目のゴールを奪取。その北野はリーグ戦でも出場機会を得ている選手でもあるので、敗戦が及ぼすネガティブな影響は少ないように見える。
ただ、前々節・柏戦での振る舞いに対してC大阪が乾 貴士に公式戦6試合の出場停止処分を科し、その対象となるのが今節の福岡戦から。その影響がどの程度のものになるのか。
乾不在で戦った前節の神戸戦は為田 大貴が乾の位置である左サイドハーフに入り、チームは1-0の勝利。攻撃的MFはほかに清武 弘嗣もいるので、大幅な戦力ダウンとなることはないはずで、気になるのはむしろチーム内の空気。そこを小菊 昭雄監督がどう調整してくるのかは気になるところだ。
福岡の長谷部 茂利監督がC大阪に対して「やりにくさはないが、やりやすさもないし、五分五分の試合に持っていけると思う」と口にしたのは、1勝1分と、久しぶりにJ1で対戦した昨季の成績があるからでもあるのだろう。
ちなみに昨季のベスト電器スタジアムでのゲームは、福岡・山岸 祐也とC大阪・アダム タガートのゴールにより1-1のスコアで進み、後半アディショナルタイムにジョルディ クルークスがゴールを決め、福岡が勝利を収めている。
互いに[4-4-2]システムをベースとするが、福岡が守備、C大阪が攻撃に特徴があるという点で異なる。長谷部監督が言う「相手の特徴を理解しながら、自分たちの良さを出す」、その実践精度が試合の流れを左右するポイントになりそうだ。
[ 文:島田 徹 ]


