7月に入り、好調を維持している両チーム。リーグ戦では2勝2分と負けなしで勝点を積み重ね、リーグ戦の合間に行われた天皇杯ラウンド16でも勝利。公式戦3勝2分で7月のラストゲームを迎えた。特にC大阪は川崎F、鹿島、横浜FMと上位3チームとの連戦から始まり、天皇杯では名古屋、直近のリーグ戦ではG大阪とタフな相手との試合が続いた中での好成績は特筆に値する。川崎F戦では90+2分、名古屋戦では88分、G大阪戦では90分に決勝点を挙げるなど、終盤での勝負強さも発揮しており、途中出場の選手がゴールを決める場面も目立った。誰が出ても機能していることも現在のチームの特長で、各ポジションでの激しい競争がチームを高みへ押し上げる原動力になっている。その一方で鹿島戦、横浜FM戦では、終了間際に同点ゴールを決められ、勝利を逃した。守備でのクロス対応、リードしている試合の締め方には改善の余地もある。
中断期間のテーマについて、「コンディション調整ではなく、強化していく時間にしたい。個々のフィジカル、テクニック、戦術、すべてでレベルアップしていく時間にしたい。それがシーズンのラスト3分の1にも直結していく」と話した小菊 昭雄監督。パスコースを作る動き、ボールの受け方、出し手の判断力など、技術的にもより高いレベルを求めていく作業に注力した。福岡との前回対戦ではチャンスを作りながらも0-0に終わった。福岡の堅守を打ち破ることができなかったが、そこから約3カ月半が経ち、チームとして、選手個々として成長も遂げてきた。今節、チームとして磨いてきた攻撃力を発揮し、リーグ最少失点を誇る福岡の守備をこじ開けたい。
一方の福岡も、7月はリーグ戦では磐田、京都と残留を争うライバルに1-0で勝利。降格圏から離れることに成功すると、天皇杯ラウンド16では長崎に2-0で勝利を収めた。直近のリーグ戦でも湘南に0-0で勝点を重ね、公式戦4試合連続で無失点も達成。持ち前の堅守を取り戻している。守備では対戦相手に応じて3バックと4バックを使い分け、前線では山岸 祐也が好調。昨季、福岡でプレーしていたジョン マリも加わるなど、個々の破壊力も増している。今節、上位から白星をつかむことで上昇への機運をさらに高めていきたい。
両チームはJリーグYBCルヴァンカップと天皇杯でベスト8に進出しており、今節が終わると中3日でルヴァンカップの準々決勝第1戦も控えている。公式戦5連戦の初戦でもある今節。無敗で駆け抜けてきた7月を勝利で締めくくり、その先へつなげていきたい思いは両チームに共通している。攻撃に多彩さが出てきたC大阪か、堅守復活の福岡か。強みを発揮し、好調の7月を無敗で終えるのは果たしてどちらか。
[ 文:小田 尚史 ]


