ACL決勝第2戦は、横浜FMが1点リードのアドバンテージを持って迎えたが、中東独特のアウェイ感とアルアインの勢いに対して受け身に回り、序盤に失点。早々にアドバンテージを失った。その後、両者1点ずつ加えて迎えた前半終了間際にはGKポープ ウィリアムが決定機阻止で一発退場となり、数的不利に陥る。67分に2戦合計で再び勝ち越しを許すと、終了間際には連続失点を喫し、アジア初制覇の夢が断たれた。
悲願のアジア制覇には届かなかった横浜FMだが、ACL全日程が終了し、6月に天皇杯2回戦・岐阜戦こそ控えるものの、しばらくリーグ戦に注力できる状況になったことはポジティブ。そして、今節は否が応でも沈む雰囲気を振り払わなければならない一戦となる。決勝第2戦直後、副主将の松原 健は気丈にこう話した。
「前に進むしかない。実質、中2日で大事なリーグ戦が控えている。自分たちがどう切り替えられるかを見られている。ファン・サポーターの皆さんが遠いUAEの地にまで駆けつけてくれて一緒に悔しい思いをしてくれた。一緒に戦ってくれているのに、このテンションのままでプレーすることはあり得ない。しっかりと切り替え、イチからマリノスらしさを出していく」 今節はリーグ戦の“38分の1”ではあるが、横浜FMとしては今季のターニングポイントになり得る重要な位置づけ。消化試合数が少ないとはいえ、2年ぶりのリーグ優勝に向けてはもう勝点を落とせない中、真価と底力が問われる。
対する柏はJリーグYBCルヴァンカップを含む直近5戦の内訳は3勝2分と上々の結果を手にしている。アウェイで川崎Fと対戦した第16節は前半に先制を許したものの、59分、セットプレーから最後はこぼれ球を木下 康介が押し込んで引き分けに持ち込んだ。リーグ戦3連勝こそ逃したが、アウェイで貴重な勝点1を積み上げた。「中3日の横浜FM戦にこの『1』をしっかりとつなげていきたい」と話したのは井原 正巳監督。2戦連続でのアウェイ戦となるが、今節で勝利すれば川崎F戦の引き分けの価値は一層高まる。
一方、ネガティブな材料もある。川崎F戦の終盤、開幕から全試合先発出場中だったGK松本 健太が脳震盪の疑いで負傷交代。今節は欠場する見通しで、指揮官がGKに誰を抜擢するかが焦点となる。順当であれば、守田 達弥が指名される公算が大きい中、ベテランの振る舞いにも注目したい。
[ 文:大林 洋平 ]

