FC東京は現在2連勝を含む4戦負けなしと再び調子を上げてきている。特にこの2試合はともに1-0で勝利。前々節・湘南戦は押し込まれる時間が長かったが、それでも耐え続け、徳元 悠平の今季初ゴールで勝ち切ると、前節・札幌戦は立ち上がりこそ押し込まれたが、30分以降は主導権を掌握。なかなかチャンスを決め切れずにいたが、84分に安斎 颯馬が今季2ゴール目を決め、勝点3を引き寄せた。
前半戦ラストゲームと後半戦初戦で合計勝点6を積み上げたことで、少しずつ上位陣との差は詰まり、首位・町田とは勝点7差で、2位の鹿島と3位のG大阪との勝点差は『5』と背中は見えてきている。ここで3連勝を飾れれば一気にその差を詰められるかもしれない。
福岡との前回対戦はシーズン序盤の明治安田J1第4節だったが、この試合は今季のFC東京にとってターニングポイントになった試合である。開幕から3試合未勝利が続いた中でボランチに新加入の高 宇洋を初先発させ、前線では松木 玖生と荒木 遼太郎のゼロトップシステムを採用した。ボールを握って動かせる選手たちを並べたことでピッチ上に流動性が生まれ、長友 佑都とバングーナガンデ 佳史扶の両SBにゴールが飛び出すなど、3-1で勝利。今季初勝利をつかんだ一戦となった。
その良いイメージを持ったまま戦えるのはFC東京にとってポジティブであり、湘南、札幌、福岡と同じく3バックのシステムで戦う相手が続いていることも追い風である。この2試合では多くの選手がピッチに立った中でそれぞれが結果を残しており、戦い方の幅も広がっている。状況に応じた選手起用が可能なほど選手層に厚みが出てきており、自信を持って難敵・福岡を迎え撃つことができる状態と言っていい。
前節に続き、今節も舞台はホーム・味スタ。今季二度目の3連勝、今季最長の5戦負けなしを達成し、“青赤”が優勝争いへ殴り込む準備を整える。
福岡は第16節・新潟戦以降4勝1分と、まさにいま絶好調である。新潟、柏、鳥栖とタイプの異なる相手を下して3連勝を果たすと、前々節では町田とスコアレスドローで終え、前節は横浜FMに勝利。1ケタ順位に浮上するだけでなく、十分に上を狙える位置まで駆け上がってきた。
福岡からすれば、FC東京は前半戦で完敗を喫した相手であり、あの試合が今季初黒星。そして、ここまで2試合しかない3失点を喫したゲームでもある。易々とダブルは許されない。アウェイでやり返し、さらに上へとのし上がる。
[ 文:須賀 大輔 ]
