鹿島は今週、佐野 海舟がドイツのマインツに完全移籍、垣田 裕暉も柏に活躍の場を求めて完全移籍した。特に、知念 慶とともに中盤で驚異的なボール奪取を繰り返してきた佐野がシーズン途中でいなくなったことで、チームの再編が急務となる。しかし、そこは大きな心配がいらないかもしれない。替わりに出場するのは柴崎 岳。今季よりキャプテンに就任し、10番を背負う柴崎が満を持してリーグ戦のピッチに先発する。
柴崎は、この試合の重要度を次のように語った。
「チームとしては最近勝てていない状況が続いている中で、もう一度ホーム・カシマスタジアムで勢いを取り戻すために重要な一戦になると思っていますし、この1試合でどういう試合をするかがシーズンを左右すると思います。自分たちのベストを尽くしてプレーしたいと思います」 1人でもボールを奪い、推進力を持って運ぶことができた佐野と柴崎の個性はまったく違う。柴崎の武器は広い視野と正確なパス能力にある。これまでやってきたことのベースは崩さず、柴崎が持つ力を加えることができたらチーム力は確実に高まる。4試合連続で勝てていない状況から勢いをつけるためにも、柴崎が言うとおり、この試合は大事な一戦となるだろう。
対する札幌は苦しい状況が続いている。京都、横浜FM、FC東京、新潟を相手に4試合連続で無得点のまま敗れてしまった。シュートまではそれなりにこぎ着けられているが、それが決定的なチャンスかと言われるとなかなか難しい。ただ、先週は7日間で3試合という厳しい日程でもあった。ケガ人が多く出ている札幌にとって、連戦は苦しいところ。前節・新潟戦では若い選手を多く使ったペトロヴィッチ監督は、「若い選手が多い状況の中で、リーグ戦に出るにはまだ早いかな、という選手も今日はいた」と認めざるを得なかった。しかし、今節は1週間の準備期間が用意できた。加入後初戦で存在感を見せた大﨑 玲央ら、経験のある選手たちの奮起に期待したい。
[ 文:田中 滋 ]

