明治安田J1第16節・川崎F戦から前々節・京都戦まで2分4敗と結果が出ず、苦しい時期を過ごしていた柏。そんな中で迎えた前節は4-1と会心の勝利を挙げた。先制を許してしまうチームの継続的な課題は克服できなかったものの、「トレーニングで積んできていた」(古賀 太陽)ペナルティーエリア付近での攻撃をうまく実践し、結果につなげられたことは大きい。
今節の注目は、水曜日に発表されたパリ五輪に臨むU-23日本代表選手たちのパフォーマンス。国のプライドを背負って戦う選手たちがどんな特長を持っているのか、ぜひチェックしていただきたい。
柏からは2人が本大会メンバーに選出された。1人目がFWの細谷 真大。柏アカデミー出身のストライカーで、最大の武器は強烈なスプリントから繰り出される背後への抜け出し。体の強さも備えているため、大柄なDF相手でも簡単に競り負けず、強引にシュートまで持っていくことができる。ただ、今季の得点数は『2』と、エースストライカーとしては物足りない数字。今節でネットを揺らし、あらためて自身の価値を証明したい。
柏から選出されたもう1選手が、DFの関根 大輝。今季拓殖大から1年前倒しで加入した右SBで、開幕戦から井原 正巳監督の信頼をつかみ、先発出場を続けている。90分間落ちない豊富な運動量に多彩なクロス、果敢な攻撃参加など複数の強みを見せ、ルーキーながら物怖じしないメンタリティーも持つ。右サイドの攻防は必見だ。
対するFC東京は、第17節・鳥栖戦から前々節・札幌戦まで3勝1分と白星を重ねていたが、前節は最後まで福岡のゴールをこじ開けることができず、0-1で敗戦。ピーター クラモフスキー監督は「足りなかったと思うが、出そうとしているパフォーマンスは出せたと思っている」と内容面で一定の手ごたえを示し、前を向いた。「個々の能力値が高い」と柏の小屋松 知哉はFC東京を警戒していたが、そのクオリティーを今節は勝利に直結させたい。
柏と同様、FC東京からも2人がU-23日本代表に選出されている。1人目がGKの野澤 大志ブランドン。FC東京U-18出身で、昨夏からJ1での出場機会が増加し、好セーブを連発した。守護神にふさわしい立ち振る舞い、パフォーマンスに期待がかかる。
もう1選手が、MFの荒木 遼太郎。今季鹿島から期限付き移籍で加入し、開幕6試合で5得点とすぐさま存在感を放った。技術の高さに加え、「つかみづらいポジションを取られる」と柏の古賀が話したように、柔軟に立ち位置を取って相手の守備を惑わす動きも魅力的。ボールを持っていなくとも、彼の一挙手一投足は注視する価値がある。
この対戦カードの直近5試合を振り返ると、FC東京が2勝3分と勝ち越している。今節で勝利を挙げるのは柏か、それともFC東京か。試合は7月6日(土)、19時キックオフだ。
[ 文:藤井 匠 ]
