鹿島は前節・広島戦に続き、今節もホーム戦となる。いまだに今季のホームゲームでの無敗記録を継続中。前節は広島にペースを握られながら、終盤に登場した17歳の徳田 誉が1-2で迎えた82分に値千金の同点ゴールを決めて、なんとか勝点1を確保した。徳田のゴールは17歳6カ月27日というクラブ最年少得点記録を更新したもの。チームとして4試合連続で勝利から遠のいているだけに、このゴールで生まれた勢いを今度こそ勝利につなげたい。
柏は前節、磐田に0-2で完敗。開始5分という早い時間帯での失点が尾を引き、最後まで自分たちを苦しめる結果を招いた。これで3連敗となって降格圏の18位・磐田との勝点差は『2』に縮まり、いよいよプレッシャーを感じる状況を迎えている。4連敗だけは避けたいと、死に物狂いで戦ってくることは間違いないだろう。前節は先制点を許してから「われわれが得点をする、追いつこうというパワーを感じられなかった試合だったと思います」(井原 正巳監督)と不本意な戦いに終始してしまっただけに、そこからどう改善してくるのか注目される。
今節のポイントは、鹿島の右サイド、柏にとっての左サイドの攻防になるだろうか。鹿島は右SBの濃野 公人が今季7得点と攻撃的である反面、その背後のスペースの管理がチームとしての課題となっている。前節で対戦した広島には、そのスペースをうまく突かれて失点を喫している。柏もこのサイドには攻撃の核であるマテウス サヴィオがおり、さらに背後からは左SBのジエゴが押し上げてくる。柏にとってもこのサイドからの攻撃が基軸であることは明らかだ。特に、ここから柏がカウンターを発動するようだと、アウェイチームがペースを握ることになるだろう。
ただ、お互いの特長は把握しているだろう。マテウス サヴィオからすれば攻め残りして濃野の攻撃参加を抑えたり、濃野からすればあえて前に出てマテウス サヴィオのポジションを下げさせたりなど、同サイドでは数多くの駆け引きが見られるはずだ。試合を優位に運ぶのがどちらになるのか、まずはサイドの攻防に注目したい。
また、柏には今夏に鹿島から完全移籍で加入した垣田 裕暉が在籍する。県立カシマサッカースタジアムでの試合となれば人一倍やる気をみなぎらせてくるだろう。垣田が古巣戦に出場するのは初めてのこと。迎える植田 直通や関川 郁万がどんな対応を見せるのかも楽しみだ。
[ 文:田中 滋 ]

